週刊新潮1968年1月20日号の「掲示板」で指揮者・大町陽一郎氏(1931-2022)が「レコード求む」。
まず、大町氏は「ヨハン・シュトラウスが自らバイオリンを弾き、吹き込んだレコード『春の歌』を入手しました」と書かれています。
確かにそれらしきものがYouTube、ニコニコ動画等で「1897年録音」として聴けますが、残念ながら作曲者ヨハン・シュトラウス2世自身の録音ではなく、甥のヨハン・シュトラウス3世(1835-1916)によって1911年にベルリンで録音されたものだということです(原盤・パテ Pathé disc 54303)。←YouTubeへの書き込み情報より。
そして本題、ニキシュ(Arthur Nikisch, 1855-1922)、シャルク(Franz Schalk, 1863-1931)、ビューロー(Hans von Bülow, 1830-1894)、さらにカラヤンが若い頃ベルリンのオーケストラを振ったレコードを「万一お持ちの方がいらっしゃいましたら、お知らせください」とのことですが、このうちビューローの録音はネットでは見つかりませんでした。1894年に亡くなっていることもあり録音は無いんでしょうか。万一ご存知の方がいらっしゃいましたら。。
ニキシュ、シャルク、そして若い頃のカラヤンは、NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)で苦労ゼロで聴くことができました。すごい時代になったもんです!!
以下、NMLで聴けた録音のジャケットです。
↑ ベートヴェン/交響曲第5番「運命」、他
アルトゥール・ニキシュ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1913年10月20日ベルリン(運命)
↑ ベートヴェン/交響曲第8番、他
フランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1928年4月12-13日ウィーン(8番)
↑ ブルックナー/交響曲第8番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・プロイセン州立歌劇場管弦楽団
録音:1944年
(第1楽章の録音は紛失してしまったそうですが、第4楽章は1944年なのにステレオ録音。音質の良さに驚きます)