チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

「オーボエ二番」の立場~山本直純(1972年)

2015-02-02 23:04:38 | メモ

山本直純さんの「オーケストラがやって来た」という本(1972年、実業之日本社)はウラ話満載で面白いです。古本屋で500円、安すぎる。



この中では、オーケストラでのオーボエ奏者に関する記述がまず目をひきました。

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外国には、こんなことわざがある。それは「オーボエの二番」ということわざで、「あいつは実にパッとしないやつだ」というような表現のときに、「やつは二番オーボエだ!」というのだ。それほど、二番オーボエはめでたくない存在なのだ。

古今東西の名曲を通じて、ぼくの知っているかぎりでは、二番オーボエのソロ・パートは、ビゼーの第一シンフォニーの中にほんのちょっと顔を出す程度のものだ。同じ二番でも、ファゴットの二番などは、木管楽器群の最低音を受け持つから、おもしろい進行を任せられることもあるのだが、二番オーボエは、よいところはみんなフルートやクラリネットに持っていかれちまって、彼は、大勢でいっしょに演奏するときに「ポーッ」とか「ピーッ」とか、ただハーモニーの一音を奏でるしか能のないパートとされている。

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40年前の話としても、オーボエの二番の方には失礼な発言では!?

オーボエの二番は、たった一人だけなんだから欠席できないしドジこいたら目立つ!

小学校の音楽の授業で、先生の「みなさん、オーケストラではどの楽器をやりたいですか~?」という質問に対しては「バイオリンがいい!たくさんいるから間違っても自分だってことがわからないし」ってな情けない答えをする生徒が多かったような?

それに比べオーボエ二番は決して華やかではないけど責任の重いパートですよね。そんな玄人好みのオーボエ二番を、コンサートではガン見するよう心がけます!



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