ブルックナーが1873年にワーグナーの家に第2番と第3番の楽譜を持っていって、結局ワーグナーは3番の献呈を受けることになったんだけど、ワーグナーにすすめられるままビールを飲んだブルックナーはベロベロに酔っぱらってしまいどっちの交響曲か忘れてしまった。
そこでブルックナーは「トランペットで始まるほうでしょうか?」とワーグナーにあたらめてきいたところ、ワーグナーから「そうです!」と返事があった。。という話は有名ですよね。でも、なんとなく作り話っぽい感じもしていました。
ところが、そのやり取りの手紙の画像がHans-Hubert Schönzelerという人のブルックナー本(1970年)に載っていました。
Symfonie in Dmoll, wo die Trompete das Thema beginnt.
A Bruckner
Ja! Ja! Herzlichen Gruss!
Richard Wagner
トランペットで主題が始まるニ短調交響曲でしょうか。
A・ブルックナー
そうです! そうです! 心からよろしく!
リヒャルト・ワーグナー
。。。一枚の便箋にワーグナーとブルックナーのサインが入ったこの手紙、きっと値打ちもんですよね。
それとWikipediaによるとこの紙は「ホテルに備付けられた便箋」ということですが、左上の文字を見ると"Hotel Goldener Anker Bayreuth"のようです。現存するんですね。
もし将来バイロイトに旅行することがあったりしたら、ブルックナーがこの手紙を書いたホテルに宿泊してみたいです。
(2015年7月1日の記事を一部変更しました)
何気にチュエボーのファンですが・・・
ブルックナーと聞いて朝比隆さんを思い出しました。
一番最初に大阪の藤井寺球場で聴いたオーケストラ、たしか小学生3,4年・・・今から60年以上も前のことです。
その時のことなにも覚えていないのに、なぜか朝比奈隆という名前だけは憶えています。
それがきっかけかどうか分かりませんがクラシックファンです。
コロナでコンサートが次々に中止となり、田舎で生の演奏を聴くことが難しくなっています。
1日も早くコンサートが再開されること祈るばかりです。
> 何気にチュエボーのファンですが・・・
なんと!うれしいです。自分にもファンがいたとは。。
ずっとサボり気味の記事の更新を頑張らねば
60年前に藤井寺球場(!)で朝比奈さんのコンサートにいらしたのですね。
後年の大指揮者のコンサート、会場も相まって大変貴重なご体験だと思います。
自分も最晩年の朝比奈さんの東京でのコンサートに何回か行きました。
「これで最後かもしれない」という気持ちだけから音楽の内容に関係なくグシュグシュ泣いてしまい付近の席の方々に迷惑かと思いきや予想外に嗚咽が感染していったのは良い思い出です。(泣き要素ゼロのシューマンの何番かの交響曲)
わくわくかあさん、これからもよろしくお願いいたします。おっしゃる通り、コロナを気にせずコンサートに出掛けられる時が早く来ますように
‘74年の7月、上野で朝比奈隆指揮大フィルの東京定期に接しました。年に一度の機会でブルックナー8番でしたが、朝比奈御大の東京での声価を一変させた名演だったと。終演後楽屋口でサインを頂戴しましたが、傍らの関係者に
「いや、お客さんは大事だから我々もこれくらいはせんとね…」
と話しながらせっせと「T.A.」のサインをこなしておられました。謝辞を述べると
「いや、どうもどうも…」
と笑顔を返して下さったのも思い出です。音楽家にサインをねだったのは、あとはわが最愛のディーヴァたるテレサ・ベルガンサのみです。
私事ですが、来週からまた入院いたします。心臓内をカテーテルでイジる簡単なもので数日の予定ですが、昨年から都合4度目の入院(しかも全て別件)ですのでいささかゲンナリしております。
また愉しみにしております…。
お久しぶりです。
たびたびのご入院、お見舞い申し上げます。
おそらく病院でも音楽を聴かれていることでしょうね。私は音楽さえあればいつでも大丈夫です。
〉‘74年の7月、上野で朝比奈隆指揮大フィルの東京定期
8番だったのですね!
自分は東京で朝比奈隆の名前が有名になったのは8番のレコード(ジャンジャン)だったと聞いたことがあります。
当時ブルックナー教の教祖である宇野先生がレコ芸だかで大絶賛したとか。
宇野先生は没後もいろいろ悪口を言われているようですが朝比奈さんの知名度アップに関してはすばらしい貢献があったんだなと思います。
それでは今後もよろしくお願いいたします。ちなみに自分はEdipo Reさまのファンです!
交響曲第3番って、チュエボーさんが書かれているエピソードがあり、「ワーグナー」と言う副題がついていますが、初めて、この曲を聴いた時、シューリヒト指揮ウィーンpo.のハース版によるLPでしたが、なんで、「ワーグナー」と言う副題がついているのか、全くわかりませんでした。しかしながら、CD時代になり、Naxosよりティントナー指揮のものが出て、それは初稿版に基づく録音だったのですが、ジークフリート牧歌の引用等もあり、なるほど、こう言うことで「ワーグナー」と言う副題が付いたのかと納得すると共に、ハース版より初稿版の方が遙かに素晴らしいと思いました。
3番の初稿は終楽章の終わりのほうの、ワーグナーをガッツリ引用した部分は素直なワーグナー愛に溢れていて微笑ましいです。
それで思い出しました。3番の、その初稿と最終稿の間に第2稿があり録音もいくつかありますよね。それについて秋葉原の小さめのCDショップのアルバイト的な店員に質問したら妙に気味悪がられた記憶を。。もうずいぶんと前の話です。
クラシックを聞かないひとには気持ち悪いかもしれないけどブルックナーにはいろいろなバージョンがあって楽しいですね!