食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

2009-08-20 08:13:10 | 日記
 「いや~。 年取ったせいか、土いじりが楽しくてね」


 「人は、いずれー  土にかえる」


  よく耳にする。



 土はすべてを生みだし、やがて、すべてを吸収していく。



  
   驚くなかれ、その「土自体」を食する料理が存在するのだ。



 ベトナムのある地域では、土を網で焼いて食べる料理がある。


 タンザニアの一部では、女性は、妊娠すると土を食べ始める。   しかし、これは人間の本能で、妊娠中、鉄分が不足すると、猛烈に土を食べたくなるのだそうだ。




    もちろん、「土」など食べたことはない。




 ただ、一見、この病的とも思える行動には、遠い記憶の奥底から、人に、生まれる前の光景を思い起こさせるような、癒しの効果があるのではないだろうか。




  東京に、「土スープ」などの、土の料理を出してくれるフランス料理店があるそうだ。


 究極の「癒し系」料理をご賞味されたい方、  足をはこばれたし。。。。。

牡蠣

2009-08-19 08:15:01 | 日記
 カキが嫌いという方は、あまりいないと思う。


 欧米人が生食する、唯一の水産物。


 欧米では、ローマ帝国時代から、カキの養殖が始まっている。


 かのシーザーは、カキ欲しさにイギリス征服を企てたという。



 中国に至っては、さらに古い時代から愛されていた。


 中華料理に必需品の「オイスターソース」でもわかるように。



 我が国でも、縄文の太古から食されてきたが、生食での試みはつい最近までなかった。


 カキを生で食す習慣は、おもしろいことに、明治維新以降、欧米の文化と共に輸入されたのだ。



 夏場は、生殖器が肥大するため食用にならない。   ただ、岩ガキは、夏ガキともいい、今が旬。。。。。



 カキはミネラルの宝庫。   特に亜鉛。


 味覚が鈍ってきた方や、精力が減退ぎみの方。  どうぞ、カキを召し上がれ。




 生ガキに、レモンをたらし、潮の匂いと一緒につるっと食道に流す。。。。。


    あるいは


   カキ鍋。       ああ、晩秋が待ち遠しい。

ウィーン

2009-08-18 07:47:17 | 日記
 音楽


 ハプスブルグ家


 マリア・テレジア (マリーアントワネットのお母さん)


 ナポレオンに掻き回されたヨーロッパをこれからどうしよう、がテーマの「会議は踊る、されど進まず」で有名なウィーン会議。 さらに、ケネディ・フルシチョフ会談。  これらの舞台となった  シェーンブルン宮殿。



 この美の都には数々の歴史が織り込まれている。。。。。



 そして、不朽の名作映画 『第3の男』 の舞台都市。


 ハリーライムの台詞で有名な大観覧車は、現在もウィーンの街をクールに見つめている。



 「ウィンナーコーヒー」。   ウィーンでは「カプチーノ」でないと通じない。  つまり、カプチーノのこと。


 ザッハ・トルテは ザッハ・トルテ



  ソーセージ。 我が国では直径により、JAS規格で


 ウィンナー    <    フランクフルト   <   ボローニャア


  と区別される。


 But  ウィーンで小型のソーセージは、フランクフルト。  


  ややこしい。


 

 
 20年前、初めての海外旅行で、パスポートを盗まれたのが 「ウィーン」


 
 グアムやハワイの初心者コースから始めるべきだった。

コーヒー

2009-08-17 08:15:34 | 日記
 欧米を代表する嗜好品「コーヒー」。実は、イスラム世界で育てられたものだった。

 
 17世紀、オスマン帝国からヨーロッパにコーヒーが伝わる。


 宗教改革のあおりもあり、「理性を鈍麻させる」ワインと違い、「理性を覚醒させる」コーヒーは、大歓迎を受け、いつしか、ヨーロッパの飲み物となっていく。


 コーヒーが提供される所に、人々は集まり、そこはディベートの場と変容していく。


 パリ、カルチェラタンにおけるサルトル、ピカソの芸術談義から、女子高生の恋談義に至るまで、カフェ、喫茶店はコーヒーの向こう側の物語を自嘲ぎみに差し出してきた。



  日本で発明され、主に日本でしか需要のないものがある。


       缶コーヒー。。。。。


 欧米では、コーヒーを缶から即席で飲むという発想がないため、受け入れられない。



  仕事の行き詰まった時、単調な日常に句読点を打ちたくなった時、訪れてみたい喫茶店がある。     渋谷道玄坂の猥雑な一角に、大八車が従来してた頃から佇んでいる、名曲喫茶 「ライオン」。。。。。



  100m男子決勝の観戦のため、コーヒーを飲みすぎ、現在かなりのテンション。


   コーヒーの話。。。。。まとまりに欠けている旨、申しわけなし。。。。。

アヘン

2009-08-14 09:58:36 | 日記
 「19世紀のイギリス」


 紅茶を飲む習慣が定着していた。


 輸入元は、清 (中国)   代価として銀を輸出していた。  その為、紅茶の国内需要が増すごとに、銀不足で悩まされることになる。


 そこで、悪知恵をしぼる。  インドでアヘンを大量生産させ、これを清に輸出する。  その代価として、銀を清から調達する。   インドへはイギリス国内で生産した綿製品を輸出する。


 整理しよう。   この三角関係ならぬ、三角貿易で一番傷ついたのは誰だろう


 そう、清。。。。。 国がアヘン中毒で汚染されるは、銀は無くなるはで、地の底につくほどのダメージを被る。


 そこで、清はアヘンの輸入を禁止する。 当然だね。  困ったイギリスは清に出兵する。   これが「アヘン戦争」


 「この3つの国で、誰が一番悪いだろう?」    当然だね。



 
 以後、中国は現在の共産党に至るまで、一貫して薬物が絡むと些事でも酷烈な処罰を下すようになる。


 ノリピーや、押尾は、確実に死刑となる。。。。。




 話を戻そう。


 やがて、アジア、アフリカ諸国は、先の大戦における我が国の多大なる犠牲のもと、ヨーロッパ帝国主義からの独立を勝ち取るにいたる。



 恒久の平和を願う者として、僕らは、二度と同じ轍を踏んではならない。


 
 明日を前にし、自虐史観から抜け出すためにも、あらためて世界史の変遷を学びなおしたい。