食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

豚骨ラーメン

2009-08-05 08:28:20 | 日記
 今、北京で大人気なのが豚骨ラーメン。


 以前、中国人関係者が、日本ラーメンというブランド名で醤油味を売り出したところ、これが大失敗。


 「醤油を入れるなら自宅でもできる」 「どこが美味しいのかわからない」

 さんざんに酷評され、空振りに終わった。


 今回、新たに起死回生をはかり、豚骨ラーメンを売りこみにかけたところ、これが大当たり。


 中国人は、スープに肉の味がしないと、食べた気がしないのだとか。


 あるいは、言論にフィルターをかけられながらの生活を、常日頃、強いられている国民、せめてラーメンだけはフィルター無しのこってり味を堪能したいのだろうか?



 豚骨ラーメンといえば、九州。    発祥は久留米。


 博多、長浜、久留米は 100% 豚骨使用。

 熊本は        豚骨に鶏がらを加える。

 鹿児島は       豚骨に鶏がらを加え、さらに野菜を加える。


 福岡から離れるに従い豚骨ベースも薄まっていく。  自流の推察だが、南下に伴い上昇していく気温。対処するため自然とスープも薄口になったのかもしれない



    味覚は、記憶、情景、情感といったものに多大なる影響をこうむる。



 東京に、九州ラーメンの有名店は数多かれど、遠い記憶の向こう、博多で、ばってん荒川をテレビ越しにみながら食した、大砲ラーメンの味に勝るものはない。


 
  大砲ラーメンよ。東京進出などせず、遠隔の地で静かに輝いていてくれ。

パキスタン

2009-08-04 08:01:22 | 日記
 インドと、憎しみあっている国。


 核闇取引の生命線、カーン博士がいる国。


 辛いカレーが有名な国。




 インドでは、昔からヒンズー教徒とイスラム教徒が反目し、けんかを続けてきた。


 第二次世界大戦の後、インドはイギリスから独立できた。  少数派だったイスラム教徒達は、インドから分離し、自らの国をつくった。  それがパキスタン。


 
 そう、パキスタン人、 元々はインド人なわけ。


 さらに、パキスタンは、後にパキスタンとバングラデシュに分裂する。



 そう、バングラデシュ人、元々はパキスタン人、つまりインド人なわけ。


 話を整理しよう


 
 つまり、パキスタンカレーもバングラデシュカレーも、元々はインドカレー。。


 
 モヘンジョダロも、ハラッパ遺跡もインドではなく、パキスタンに存在する。


 この世界遺産が、イスラム原理主義者にやけを起こされ、破壊されないことを切に願う。



 都内にパキスタン料理店は数あれど、正当は、当然ながらイスラム教の影響でお酒はおいていない。

 さらに、羊の脳みそカレーがメニューにあれば、本物中の本物。。。。。


 ラッシーというヨーグルトドリンクを、昔なつかしプラッシーと勘違いされないように。。。。。



 
 御茶ノ水に、「エチオピア」という香辛料を実ごと口に入れてるようなパキスタン系のカレー専門店がある。  


 
      激辛好きの方、是非、赴かれたし。   


 

おふくろ風カレー

2009-08-03 07:44:15 | 日記
 昔、遊びから帰って、宇宙戦艦ヤマトをみながら食べた思い出。  給食、学食、キャンプファイヤーでのセピア色の記憶。   誰しもが、語る言葉とほのかな情景を持っている食卓の源流。。。。。



 純粋な、ハウスバーモンドのカレールーだけでつくったカレーを最後に食べたのはいつだったろう。   キーホルダー集めをやめたのと同じ頃のような気がする。



 台所から知恵が生まれる。数種類のルーを混ぜ合わせると美味しくなることがわかった。  インスタントコーヒーや、チョコレートを加えるとうま味が増すことにも気づいた。   作って3日目に味のピークを迎えることも判明した。




 おふくろ風カレー      イギリスのインド風シチューが原型。   インド人はまず、カレーと認識できない。



 戦前は、存在すら知られていなかった。   軍隊食だったカレーは、戦後、帰郷した兵隊さんにより徐々にひろめられていった。  時流は、負から正へと移り行き、現在の国民食が誕生した。



 現在、海上自衛隊呉地方隊で、「おふくろ風カレー」の礎石を口にすることができるという。




 カレーの聖地、神保町、狭い路地裏にひっそりと佇む、おふくろ風カレーの名店がある。  


 「 まんてん 」


 赤ウインナー、トッピング。   涙がでてきてしまう。。。。。