朝6時の南円堂
早寝したおかげで二日目の朝は4時過ぎにに目が覚めて窓を開けると少し霞んだ丸い月がJRの線路の上に見えて今日もきっと晴れ!
身支度をしてバスを待つ間に静かなJR奈良駅をちょっとスケッチ。
朝一番の循環バスで興福寺へ。乗客は1人だけで発車して近鉄奈良駅で数人乗車。
五重塔周辺も時折散歩の方が通るくらいで昼間とは全く違う静けさの中あんなにいた鹿たちもわずかに草を食んでいるだけ。まだどこかで寝ているのでしょう。
興福寺五重塔は天平時代に創建されその後の歴史を経て現在の塔は1426年室町時代に再建されたもの。
高さ50・1メートル奈良時代と室町時代の様式を取り入れたどっしりした塔です。
明治の初め廃仏毀釈令によって売りに出されたとか焼却処分されるとかの話も出たところならまちの
人達の反対運動で残ったのだという話もあります。燃やすなどとはとんでもない事。残って良かったです。
大きくて重々しい塔を描く元気はなくてすぐ西にある南円堂に向かいました。
西国三十三番札所の南円堂、散歩の方も丁寧にお参りされています。
1日2回鳴らされる6時の鐘を聞きながらお参り出来て早起きはやっぱりお得です。
ここではお堂の前に下がる鰐口の音もシャランと優雅な音に聞こえました。
博物館の前で
静かな朝の国立博物館の前で1枚スケッチ。塔全体は難しいので上の方だけ見える場所を探すのです。
近くに「宝蔵院流鎌槍発祥の地」の碑があり吉川英治の宮本武蔵に夢中だったころを思い出し、
中村錦之助の武蔵も良かったな~・・・あの頃は私も若かったし~と。
7時を過ぎたので朝食にバスでホテルへ戻ります。
バイキングの朝食をお腹いっぱい詰め込んで朝ドラを見てからチェックアウト。
予定では「ならまち」辺りを歩いて民家をスケッチしたいと思っていたのですが予報気温は30度と
蒸し暑くなりそうなので予定変更。緑の多い東大寺、戒壇院、大仏池、正倉院、転害門を回ることにしました。
7時ごろには人も少なかった東大寺南大門辺りは9時を過ぎる頃には人が増えました。
9時すぎの東大寺への参道
南大門の巨大な仁王像に見とれているゆとりはありません。
妙な浴衣姿の外国人たちが写真を撮るのに私はジャマ。
場所を空けると「アリガトウゴザイマス」と。「どういたしまして」と私。
「スミマセン」と返事が返って来て笑ってしまいました。
南大門から少し先の左側にある土塀の前で1枚スケッチ。土塀ばかり描いています。
ここは駐車場からの団体さんの通り道らしく次々通ります。
先生やガイドさんらしい人が大きな声で「右手が南大門・・・」と説明しますが子供も大人も
「鹿!しか! シカ〜〜!」とはしゃいでちっとも聞いてない。
暑い中先生も大変ならせんべいをねだる鹿もくれそうな人に狙いを定めて大変。
人の多い大仏様はお参りせずに通り過ぎて静かな戒壇院へ行きました。
ここはいつも本当に静かです.
拝観料を払って門をくぐるとここも何か違う感じ。
「変わりましたね」と言っても若い事務所の方は「いいえ変わってないですよ」と。
私はここに来るのはいつ以来かと思って「火災があったのはいつでしたか」と聞くと調べて
くれて「1998年5月です」と。
私が訪ねたのはその前年なので1997年応対してくれた方はまだ生まれてなかったかも。
ついこの間と思ったのにいつの間に20年過ぎたのかしら・・・
お堂の中は昔と変わらず四天王はとても良いお姿で立たれていました。
鑑真和上が戒壇を築き建立された戒壇院。何度も火災に遭い現在の戒壇堂は1732年の再建です。
国宝 四天王像は天平彫刻(塑像)の傑作と言われています。近年の研究で三月堂の日光菩薩、月光菩薩と同じ工房で製作されて同じ場所に並べられていたかもしれないと。どちらも大好きな仏さまです。今は日光月光様は東大寺ミュージアムに移されてお堂の中で見ることはできません。ここの四天王像はもちろん踏みつけられた邪気も面白いのでのぞき込みたくなりますが顔や手を近づければ警報が鳴るのだとか。
参観者は私一人、ずっとお寺のオジイサンに監視されている気がしていました。何かありそうなババさんと思われたのかも。
外で東大寺の屋根をスケッチしていると中国からの団体さんが来て「絵の写真を撮らせて」ですって。
素敵なおばさまが多かったのに私のわずかな中国語はこんな時にさっぱり出て来ない。
北京からのツアーで怪しげな日本語のガイドさんが頼りの話でした。
国際親善しながらの一枚
その後、大仏池へ行き近くの奈良公園事務所の休憩所へ。
池の周囲も以前よりスッキリしています。外に出てきた事務所の方は「最近は変わってませんよ」と。
この方も30歳前くらいなので20年前なんて大昔の話でしょう。
そこからまた正倉院を目指して歩きました。あつかった あつかった〜・・・
早寝したおかげで二日目の朝は4時過ぎにに目が覚めて窓を開けると少し霞んだ丸い月がJRの線路の上に見えて今日もきっと晴れ!
身支度をしてバスを待つ間に静かなJR奈良駅をちょっとスケッチ。
朝一番の循環バスで興福寺へ。乗客は1人だけで発車して近鉄奈良駅で数人乗車。
五重塔周辺も時折散歩の方が通るくらいで昼間とは全く違う静けさの中あんなにいた鹿たちもわずかに草を食んでいるだけ。まだどこかで寝ているのでしょう。
興福寺五重塔は天平時代に創建されその後の歴史を経て現在の塔は1426年室町時代に再建されたもの。
高さ50・1メートル奈良時代と室町時代の様式を取り入れたどっしりした塔です。
明治の初め廃仏毀釈令によって売りに出されたとか焼却処分されるとかの話も出たところならまちの
人達の反対運動で残ったのだという話もあります。燃やすなどとはとんでもない事。残って良かったです。
大きくて重々しい塔を描く元気はなくてすぐ西にある南円堂に向かいました。
西国三十三番札所の南円堂、散歩の方も丁寧にお参りされています。
1日2回鳴らされる6時の鐘を聞きながらお参り出来て早起きはやっぱりお得です。
ここではお堂の前に下がる鰐口の音もシャランと優雅な音に聞こえました。
博物館の前で
静かな朝の国立博物館の前で1枚スケッチ。塔全体は難しいので上の方だけ見える場所を探すのです。
近くに「宝蔵院流鎌槍発祥の地」の碑があり吉川英治の宮本武蔵に夢中だったころを思い出し、
中村錦之助の武蔵も良かったな~・・・あの頃は私も若かったし~と。
7時を過ぎたので朝食にバスでホテルへ戻ります。
バイキングの朝食をお腹いっぱい詰め込んで朝ドラを見てからチェックアウト。
予定では「ならまち」辺りを歩いて民家をスケッチしたいと思っていたのですが予報気温は30度と
蒸し暑くなりそうなので予定変更。緑の多い東大寺、戒壇院、大仏池、正倉院、転害門を回ることにしました。
7時ごろには人も少なかった東大寺南大門辺りは9時を過ぎる頃には人が増えました。
9時すぎの東大寺への参道
南大門の巨大な仁王像に見とれているゆとりはありません。
妙な浴衣姿の外国人たちが写真を撮るのに私はジャマ。
場所を空けると「アリガトウゴザイマス」と。「どういたしまして」と私。
「スミマセン」と返事が返って来て笑ってしまいました。
南大門から少し先の左側にある土塀の前で1枚スケッチ。土塀ばかり描いています。
ここは駐車場からの団体さんの通り道らしく次々通ります。
先生やガイドさんらしい人が大きな声で「右手が南大門・・・」と説明しますが子供も大人も
「鹿!しか! シカ〜〜!」とはしゃいでちっとも聞いてない。
暑い中先生も大変ならせんべいをねだる鹿もくれそうな人に狙いを定めて大変。
人の多い大仏様はお参りせずに通り過ぎて静かな戒壇院へ行きました。
ここはいつも本当に静かです.
拝観料を払って門をくぐるとここも何か違う感じ。
「変わりましたね」と言っても若い事務所の方は「いいえ変わってないですよ」と。
私はここに来るのはいつ以来かと思って「火災があったのはいつでしたか」と聞くと調べて
くれて「1998年5月です」と。
私が訪ねたのはその前年なので1997年応対してくれた方はまだ生まれてなかったかも。
ついこの間と思ったのにいつの間に20年過ぎたのかしら・・・
お堂の中は昔と変わらず四天王はとても良いお姿で立たれていました。
鑑真和上が戒壇を築き建立された戒壇院。何度も火災に遭い現在の戒壇堂は1732年の再建です。
国宝 四天王像は天平彫刻(塑像)の傑作と言われています。近年の研究で三月堂の日光菩薩、月光菩薩と同じ工房で製作されて同じ場所に並べられていたかもしれないと。どちらも大好きな仏さまです。今は日光月光様は東大寺ミュージアムに移されてお堂の中で見ることはできません。ここの四天王像はもちろん踏みつけられた邪気も面白いのでのぞき込みたくなりますが顔や手を近づければ警報が鳴るのだとか。
参観者は私一人、ずっとお寺のオジイサンに監視されている気がしていました。何かありそうなババさんと思われたのかも。
外で東大寺の屋根をスケッチしていると中国からの団体さんが来て「絵の写真を撮らせて」ですって。
素敵なおばさまが多かったのに私のわずかな中国語はこんな時にさっぱり出て来ない。
北京からのツアーで怪しげな日本語のガイドさんが頼りの話でした。
国際親善しながらの一枚
その後、大仏池へ行き近くの奈良公園事務所の休憩所へ。
池の周囲も以前よりスッキリしています。外に出てきた事務所の方は「最近は変わってませんよ」と。
この方も30歳前くらいなので20年前なんて大昔の話でしょう。
そこからまた正倉院を目指して歩きました。あつかった あつかった〜・・・
スケッチ&センテンスに感情移入しきりです。
時間を有効に使われてさすがですね。ついて行きたかったです。
奈良・大和路も随分久しくなりました。人生の旅路も
もう幾許も
ない私ですが、旅心は今もふつふつと・・・。
それではまた。ごきげんよろしゅうに。
クレーンも高層建築の耐震理論も無かった時代に大工さんの技術だけで五重塔とか建てたのって、やっぱりすごいと思います。
今日は雨が..と思ったけれど。
私も朝早くから、鶴舞公園の蓮を撮り
にと予定していたけれど.電話で一輪か
二輪しか咲いてないと。もう少し先に
したいと。
朝早くの旅スケッチ..正解ですね。空気もきれいだし、とにかく人がいないのが何よりですね。
ひろさんの描写は分かりやすくて.(人
に対しても)面白い!!
妙な>
京都でもそうだけれどぺらぺらの着物姿
に当の本人たちは嬉しそうで.,
私は奈良には殆ど、行っていなくて..
ひろさんの解説力にこころ動かされて
います♪
次回も楽しみにしています♡
しかも妙齢? の女性が早朝の路線バスを貸し切りにして…、いやお見事 ♪
土塀と言えば確か百毫寺のそれも素敵だったような記憶が…
東大寺裏手から正倉院に至る塀に囲まれた道も良いですよね。
明日はどんなスケッチと旅の感想が綴られるか楽しみです。
柿でもかじりに行きたくなっちゃうなぁ。
日頃は、観光客で賑わう名勝も早朝は静寂の
中で鐘の音を聞きながら古都を散策、スケッチは
良いですね!
また、昔、美術の時間で習った著名な仏像が
目のまえで拝顔できる幸せさ・・・
思わず拝みたくなりますね。
朝の南円堂、博物館前にての塔と鹿などの
スケッチは、古都の風情が漂っていますね!
鹿が遊ぶ広々とした明るい公園が続いて散策するだけでも楽しいです。
人生の旅路・・・今からが紅葉の始まりではないかしら(*^-^*)
真っ赤に染まって散るまでまだまだ先は長いですよ~・・・!
長編は苦手ですが宮本武蔵は夢中で読みました。
五重塔を建てた昔の人はほんとに偉かったですね。
あの高さを木で作り上げて先年以上耐えられるのですから凄いことです。
そう思って見るだけで圧倒されてきました。
雨は降らずに暑い事・・・💦
蓮はまだでしたか、気温が高くなってきたのでじきに咲きますね。
ブログ拝見するのを楽しみにしています。
朝寝坊の私でも貴重な朝の時間、早起きして良かったです(^o^)/
同じ所かと思うほど静かで空気まで爽やかでお寺の鐘も聞けたし・・・
家でも早起きすればいいのですが・・・
今回はとりあえずお試し、膝も良さそうなので涼しくなったら再訪したいと思っています。
ぜひ鐘の音を聞きながら柿を食べにお出かけください(#^.^#)