☆「福島原発事故、その後」文字起こしの続きです☆
日本人の主食、米も同じ運命のようだ。Oさんの田んぼは、二度検査所に提出された。最初の検査は合格
したが、二度目の結果は公表されない。
(Oさん)「今年も作付を出来るか知りたかったので自費で独立の研究所に検査して貰った。53,000ベクレル
のセシウム137が検出された。基準値の7倍だ。米作りは、諦めた。」
福島市の殆どの住民は、こうした汚染値を知らされていない。おりしも夏祭り。売られている物は、何でも食
べる。空中線量が下がって以来、人々は日常生活に戻った。子供の被曝許容量が20ミリシーベルト/時間に
引き上げられた事への怒りも忘れ去られたかのようだ。
英国のクリストファー・バスビー氏のような専門家は、正に、その事に警鐘を鳴らす。「日本政府の無責任
ぶりは、犯罪的だと思う。子供に平気で高い被曝をさせている。都合がいいと云うだけで短期間でこれ程、
基準を変えてしまうとは。この判断は、間違いなく多くの子供を死に至らせるだろう。文明国のやる事と思え
ない。」
だが、ここは、正に『原子力ムラの国』なのだ。権力を握る電力会社・政治家・官僚が原発のあらゆるスキャ
ンダルを隠蔽し、大したことがないように見せてきた。何兆円ものビジネスを、守る為に今回も同じ手段を使
おうとしている。Oさんは、正に文字通りそれを『身』を持って体験した。
(Oさん)「自分の身体がどれ位放射能被曝しているか検査したかった。だが、福島大学には、拒否された。
市民の検査はしないと。友人は、隣の県の病院に問い合わせた。ところが、福島県知事から福島県民の診
察を受け入れないよう指示されているそうだ。」 そのような指示の出された事実は無いと当局は、言う。
しかし、Oさんは農家を捨てなければならない。自宅で90マイクロシーベルト/時間を測定したのだ。
9日間でドイツ原発作業員の年間許容量に達する数値だ。原発から80Kmも離れた場所なのに。
(クリストファー・バスビー氏)「これは、人間の想像力を越える惨事です。制御不能の状況である事は、当初
から明らかだった。どうしたらいいのか、誰にも判らないし簡単な答えは無い。これは人類史上、最悪の惨事
だと思う。」
福島の至る所に『ひまわり』を植えた。土の中の放射能を吸収するといわれている。
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