昨日、野田首相と関係閣僚は「原子力安全委員会の結論が得られた段階と、最終的に地元の理解を得られているかを含め
て再稼働の判断を行う段階で、首相を含めた4大臣で判断を行う手順だ」と述べた。
*原発再稼働までの流れ(中日新聞より)
○【電力会社】 安全評価の1次評価を提出
○【原子力安全・保安院】 審査 ↓
○【原子力安全委員会】 チェック ↓
○首相と関係3閣僚がストレステスト結果の評価の妥当性を判断 ↓
○地元自治体の同意 ↓(県なのか町なのか不明)
○首相と関係3閣僚が最終判断 ↓
●再稼働
☆これを見ると、原発再稼働の手順の最初から重大な不備がある。電力会社の提出する安全評価を1次評価のみとする事に
は、あの斑目さんでも「詳細な判断結果も踏まえた2次評価も必要だ。」と意見している。その電力会社が提出しなければならな
い『2次評価』(提出期限は昨年末)は、未だにどの電力会社も提出していない。事故を起こしても渦中の社長は平然と巨額退
職金を貰い同族機関に再就職し、役員の報酬は半減しても平均約1,700万円。新社長は、電気料金の値上げを『権利』だと言
う。都合の悪いデータが出そうな2次評価等、差し出す気は更々ないのだ。
そして、規制する側の原子力安全・保安院や原子力安全委員会は、一元化され480人体制で発足するそうだが、この人事、
保安院から約350人、安全委員会から約70人、文科省から約45人配属予定だ。原発推進メンバーで占められていて規制やチ
ェック等、名ばかりである。看板を掛け替えただけだ。名ばかりのチェック機能は全く機能しないのに、地元自治体の同意を得
る前に4閣僚でその判断をして、結局、最終判断は、この原発推進族の4閣僚でする。先ず『原発再稼働ありき』の手順で、原
発推進族の独断に等しい。
☆3月7日、前福島県知事の佐藤栄佐久氏は、ブリュッセルの欧州議会で「日本は(東京電力福島第一原発の)事故の後も原
発を進めようとしている。原子力帝国だ」と語る。↓
http://www.asahi.com/national/update/0307/TKY201203070608.html