常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

仏様と道しるべ

2013-02-12 22:00:49 | 歴史
上岩瀬で、真冬に鮮やかな花が献じられている、きれいなお堂を見かけました。


近づいてみたら、造花でした。そりゃそうだよね。


ずいぶん古そうな野仏です。あとで、珍しいものだとききました。
左側は、馬力神。右側が、仏様。
この右側の仏様は道しるべでもあり、「左しつ石つか 右〇〇村松」と刻んであったそうです。
私には、もう読めませんでしたが。

「しつ」は静のことでしょうか。
地図でみると、この場所から、玉川を渡って118号線を横切り、静駅方面に向かう道があります。
村松は、どこのことか、私にはわからない。
今は、上岩瀬の住宅地の一角だけど、
いつの時代か、ここは、久慈川と玉川が合流する広い湿地帯か、田んぼが見渡す限り広がっていて、
道しるべがなければ迷ってしまう、そんな風景だったのかな。
この仏様に旅の無事を祈りながら、多くの人や馬が通り過ぎて行ったんだろう。
今は役割を終えた野仏。
守ってもらった人々の子孫は、今でも、この仏様を大事にしている。
コメント
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