本震がおさまったかと思ったら、すぐに次の揺れが来た。
おさまると、また揺れる。
ひっきりなしに揺れていた。
「ここにいては危ない。」
みんなで屋外に避難することにした。
そのころから仙台北西部では雪が。寒さも一段と厳しくなってきた。
誰かの提案で、マイクロバスを駐車場に出してきてその中で状況を待つことになった。
非常用ラジオを引っ張り出してきて、もどかしい手でAM局をさがす。
初めに飛び込んできた音声は津波の襲来を告げるものだった。
「げ。」
これは大変だと思い、何人かはケータイのワンセグを開く。
僕も滅多につかったことのないワンセグを開いた。
そこには、太平洋側全域にアラームの点滅する警報と、画面いっぱいに押し寄せる大波のようなものが映し出されていた。
「なにコレ、どこ?」
「大船渡だって?」
「川? あ、家が押し流されてる!」
「うわー、あー。」
「ああー。」
言葉にならないくらい信じられない光景だった。いまこの瞬間に、沿岸部の街がつぎつぎと津波に破壊されているのだ。
そこへ、停電と断水、そしてガスが出ないという情報が来た。
「ケータイもダメだ。」
「フツーの電話もダメ!」
だんだんと今の状況がマズいものであることに気がつき始めたころ、
「信号も止まっているよ!」
これを聞いて僕たちはあわてて通りへ飛び出した。
「わ・・・。」
信号は確かに機能していなかった。停電がよほど大規模なものであることが想像できる。
そして、目の前では、つぎつぎと車両が詰めてきて、たちまち大渋滞が発生した。
都市機能は、完全に麻痺していた。
おさまると、また揺れる。
ひっきりなしに揺れていた。
「ここにいては危ない。」
みんなで屋外に避難することにした。
そのころから仙台北西部では雪が。寒さも一段と厳しくなってきた。
誰かの提案で、マイクロバスを駐車場に出してきてその中で状況を待つことになった。
非常用ラジオを引っ張り出してきて、もどかしい手でAM局をさがす。
初めに飛び込んできた音声は津波の襲来を告げるものだった。
「げ。」
これは大変だと思い、何人かはケータイのワンセグを開く。
僕も滅多につかったことのないワンセグを開いた。
そこには、太平洋側全域にアラームの点滅する警報と、画面いっぱいに押し寄せる大波のようなものが映し出されていた。
「なにコレ、どこ?」
「大船渡だって?」
「川? あ、家が押し流されてる!」
「うわー、あー。」
「ああー。」
言葉にならないくらい信じられない光景だった。いまこの瞬間に、沿岸部の街がつぎつぎと津波に破壊されているのだ。
そこへ、停電と断水、そしてガスが出ないという情報が来た。
「ケータイもダメだ。」
「フツーの電話もダメ!」
だんだんと今の状況がマズいものであることに気がつき始めたころ、
「信号も止まっているよ!」
これを聞いて僕たちはあわてて通りへ飛び出した。
「わ・・・。」
信号は確かに機能していなかった。停電がよほど大規模なものであることが想像できる。
そして、目の前では、つぎつぎと車両が詰めてきて、たちまち大渋滞が発生した。
都市機能は、完全に麻痺していた。