退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#313: シカゴシューティング

2014-07-15 21:49:12 | アメリカ便り
最近、世界各地で人間の命がごみのように扱われているニュースをよく聞きます。
ここアメリカでも、最近頻繁に起こっている発砲事件により人の命がごみと化しています。
特にシカゴにおいては7月4日の独立記念日の週末84時間で、82の人が撃たれそのうち14人がなくなったそうです。
3日半ですよ。

シカゴは私が好きな都市のひとつです。
ミシガン湖に沿って走るレイクショアドライヴ近辺には、アートミュージアム、ネイヴィーピアー、サイエンスミュージアム、有名な、そして私の大好きなフィールドミュージアムがあり、子供達が小さい頃は、セントルイスから車を5,6時間走らせて、年に2回は行ってました。
本当に中心地は観光に最適な場所です。

でも一歩間違った場所に足を踏み入れると(これはシカゴに限らずアメリカはどこもそうですが)命の保障がないところがたくさんあります。
ここセントルイスにも、ここからそっちには入ってはいけないと言う、見えない境界線が引かれています。
その境界線の向こう側では、ほとんど毎日と言うぐらい発砲事件で人が死んでいます。
もう慢性的なので、ニュースもそっけないものとなっていますが。

その入っちゃいけない地域と言うのは、ほとんど100%が黒人街です。
いくら、人種差別だと言われても、それが事実です。
そしてこれは悪循環です。
そのような地域に育った子供達は、そこから抜け出ることがほとんどできないからです。

シカゴの場合、イリノイ州の予算削減、教育レベルの低さのため、このような地域にあるパブリックスクール50校あまりが去年廃校となることになりました。
となると、廃校になった学校に通っていた子供達はどうなるかと言うと、バスで最も近い学校に通学となったりするのですが、これももちろん簡単にはいかないのです。
移って行く生徒/親も移ってこられる側にある学校/親も反対しています。
こんな状態では、子供がかわいそうだとも思いますが、教育レベルが低く廃校になった原因は、勉強をしない子供にもあると思います。
高校3年生が、中学1年生ぐらいの学力しかないなんて、環境のせいばかりにはできないと思いますが。

世界各地で貧困、人種や宗教の違いにより闘争が増しています。
アメリカも1960年代からの、人種差別廃止運動により、確かに黒人の地位は上がってきていると思いますが、やはりそれはまだ限られた黒人に与えられる物でしかないと思います。
その限られた黒人になるためには教育が必要だと思いますが、多くの黒人は境界線の向こう側に住んでいるため、その教育の必要性が理解できない環境に育っているのが現状です。
難しいです。
でも教育の必要性、重要さをわからないと人種差別、宗教の違いでの闘争は続くばかりだと思います。

今日の日本のニュースで、日本の子供の16%あまりが貧困の中で生活していると伝えていました。
その理由として、親が正規雇用となるのが難しい点を上げていました。
どうして正規雇用が減ったんでしょうか。
これは、短なる会社側の利益の追求のためでしょうか。
でもどうしてそんな社会になったんでしょうか?
知っている人がいたら教えてください。
昔は、派遣なんていう言葉もなかったし、パート/アルバイトなんて学生の為のものだったけど。
貧困のなかで育ってもちゃんと教育は受けてほしいです、境界線の向こう側に行かないように。

余談ですが、今日の私のブログには、英語の言葉が多めに入っていますが、フランスではこのぐらいの英語も多くの場合通じないので、フランスに行こうと思っている皆さんは心してください。

今日のブログはなんとなく、ばらばらな感じで長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。

もうちょっとおまけをつけて、近くに越してきたアルパカとラマの牧場の写真です。

アルパカです。



ラマです。



ラマでもアルパカでもないハブちゃんです。


ハブグレジュンタのマミー