退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#277:今日はメモリアルデイ

2014-05-26 21:10:46 | アメリカ便り
メモリアルデイ(戦没者追悼記念日)で休日でした。
ということは、今日は全国でプール開きです。
今日から、9月第一月曜日のレイバーデイ(労働者の日)のプール閉め迄が、夏真っ盛りです。
またあの35度から40度という過酷な夏がやってくるのです。
夏が来るとつくづく思うことがあるのです。
アメリカからは絶対に原子力発電所がなくならないな~と。
アメリカは、国単位、個人単位で“right(権利)”を誇張する国です。
馬鹿でかい家を建て、その家全体を常に、最適(というより、私には寒すぎますが)の温度に保つというのはアメリカ人にとっては権利なのです。
日本人にとっては無駄と思えることが、大部分のアメリカ人にとっては権利の一部なのです、そしてその権利を守ろうとするのです。
日本みたいな、己の便宜さ(つまりアメリカ版権利)を捨てたエネジーセイビングなんて、アメリカでは今までも、そしてこの先も起こらないでしょう。
だから、原子力発電はアメリカからは絶対になくなりません。
とにかくアメリカ、アメリカ人にとって権利を守るということがなによりも大事なのです。

インチ、ポンドシステムをいつまでも続けるということも、そういうシステムに長年慣れ親しんだ自分たちの権利を守るということです。
燃費の悪いでかい車に乗ることもその人が選んだ権利なのです。
これらのことが、昨日私が“アメリカには一般的常識がない”と書いた所以のひとつなのです。

今日は庭で、カッパーヘッド(copperhead) という毒蛇が日向ぼっこをしていました。
そこから少し離れたところでは、腹を膨らませた大きな黒い蛇(からす蛇)が歩いていたそうです。
私の飼いならした、尻尾のちぎれたチップモンク(リスの小さいの)、ついに食われたかしら。

カッパーヘッド(copperhead)




庭の花。





ハブグレジュンタのマミー





#276:今日は29回目の結婚記念日です。

2014-05-25 13:07:07 | アメリカ便り
一言、"こんなに続くとはおもってもみなかった”。
私のブログみたいですね。
続かないようで、続いているって。
結婚式の前日、ドライブしながら“本当に結婚するかどうか”を話し合っていたのが遠い昔です。

今は、これからどうしようかを話し合っています。
アメリカ東海岸に帰りたい主人と日本に帰りたい私。
真ん中をとってハワイなんてことにもならないし。
国際結婚って難しいですね。

こんなに長くアメリカに住んでいたら、アメリカでも何の不自由もないけど、やはり日本に対する郷愁でしょうか。
いやそればかりではない。
単一民族から来る安全性と安心感、客を客らしく扱ってくれるとこ、公共の乗り物が行き渡っている、食べ物がうまい、みんなが大体標準(つまり常識が通じる)等々アメリカに長く住んでわかる、日本の良さがあります。

前にも言いましたが、アメリカに長く住んでいる日本人をたくさん知っていますが、そのほとんどの人ってアメリカ市民権を取らないです。
日本が2重国籍を許可していないということもあるでしょうが、やはりみんな日本に住んでいる日本人以上に日本が好きだし、日本人と言うことに誇りを持っているんだと思います。
日本人だけじゃないでしょうかね、こんなに、日本人ということに固執するのは。
ほかの国からきた移住者は、すぐアメリカ市民権を習得するのに。

昨日は久しぶりにボールドイーグルの巣を見に行きました。
前回行った時は日本に帰る前。
寒かったのでそれほどダニの心配をしなくてもよかったけど、今回は、草木が緑緑してダニが真っ盛りなのが肌で感じ取られました。
親は餌を探し回っているのでしょうか、巣にはずうたいばかりは大人なみのチックが2羽、ひたすら親が餌を持ってくるのを待っていました。
時々、飛ぶ練習のためか、羽を羽ばたかしていました。
後、2週間ほどで巣立ちをするはずです。
親鳥ご苦労様でした。
ショットガンの発砲音、巣の下を流れている川を行き来するジェットボートエンジン音、トレイルを大声で話しながら歩く人、農場の牛の鳴き声、ゴルフ場の騒がしさにも微動だ燃せず、ひたすら卵を抱いていたお母さん。
“母は強”を見せ付けてくれました。
母親、きっと“もうこんなうるさいところは二度とこない”と思っているでしょうね。
ところで、我が家のチック、ずうたいばかりは父親ぐらいになったけど、いつ巣立つのでしょうか?!

チックの写真をどうぞ。






どこに巣があるかわかりますか?


隣の家で卵から育てたチキンです。


ジュンちゃんがチキンを狙っています。


すっかり大きくなったジュンちゃん


ジュンちゃんにおされ気味のハブちゃん


ハミングバード


隣のキャシー夫婦と主人と、鷲の写真を撮り続けている写真家ビル


ハブグレジュンタのマミー

今朝起きてみると、ダニが3匹体にくっついていました。

#275:庭の木と外見的判断

2014-05-22 21:03:02 | アメリカ便り
我家の庭にあった大きな木がついに切られてしまいました。
もう死んでしばらくたっていたのをほっといたのですが、電線の上にたおれたら大変ということになり、切って貰いました。
5人がかりで2時間かかりました。
この5人、一人は高校ドロップアウト的の若い子、一人は頭に黒い黒人特有のバンダナを巻いた黒人、一人はまじめそうなメキシコ人、一人はごく普通の白人、ボス的存在の白人らしき人(色が黒すぎて判断不可)は薬中毒的な刺青が一杯書かれた細い体をもつ人でした。
この人達がきた時、私は病院に行って家にいなかったので、娘曰く、この人達が庭に入ってきた時、“電話を持って地下に逃げた"とのこと。
そりゃそうでしょう、一度は刑務所のお世話になったように見える人が“林間学校みたい”といわれるぐらい奥まった所にある我家の敷地に入ってきたら。
人は外見で判断してはいけないけど、このようにあからさまな外見を保有する人達、やはりしてしまいます。
ちなみに我家は日本人の知り合いが来た時、“こんなところだったら、殺されていてもわからないなあ~”とも言われる位、奥まったところにあります。
このボス的存在の人と話をしましたが、なかなか面白い人でした。
でも、あちらこちら歯が抜けていてわかりにくかったですが。

結局は木一本切るのに725ドルかかりました。
安いのか高いのかわかりませんが。
おまけに“柿の種”一袋をつけてあげました。

外見といえば、先日ユーチューブで面白いものを見ました。
フランスで実験的に、路上で倒れている浮浪者的格好をしている人と、スーツ姿の人を見て、ぞれそれに通行人が言葉をかけてくるまで何分かかったかを調べたそうです。
結果は悲惨でした。
浮浪者には誰も眼もくれず通り過ぎる人ばかりでしたが、スーツ姿にはすかさず大勢の人が寄ってきました。
日本ではそんなことないでしょうね、と私は信じているのですが。
でも念のために皆さん、特に年よりはできる綺麗な格好でいましょう。

先週降った雹です。



725ドルの伐採






ハブグレジュンタのマミー


#274:コンセントフォーム:アメリカと日本

2014-05-20 15:24:41 | アメリカ便り
ここしばらく、私のブログが休みがちです。
やはり"書く”ということは気分が乗らないとできないし、更に"書ける”ような話題がないと書けないのです。
今の自堕落な私には、その両方が無いのです。
おまけに1週間前の"足元でじゃれつく犬による空中転回”をやり、こっぴどく尻、その他、体のあちこちを打ちいまだに痛みに打ちひしがれています。
頭も打ったので、心気症ではないけど、"ひょっとして脳内出血をしているのではないか?衝撃で認知症になるのではないか?”といろいろな心配をしているのです。
病院に行って内出血ではなく“認知症”を指摘されても絶望的になるからいやだし。
ということで、いまだに私の仏滅は続いているのではないかと、心配になっているのです。

昨日は、夏休みで帰ってきている娘の買い物に付き合って、半日、ショッピング。
いろいろ歩き回って、疲れて帰ってきました。
帰ってきてすぐ、夕食の支度。
てんぷらを作りましたが、私の周りの友達が良く知ってのごとく、いつもの“軍隊に食べさせる”だけ作ってしまいました。
ということは、それを作るのに時間がかかり、尚更疲れてしまったのです。
おまけに、テーブルに並べている時、味噌汁をひっくり返しテーブルやら床やらがめちゃくちゃ。
ハブちゃんジュンタは、“チャンスは逃さず”ですかさず、テーブルの下に来て、床をきれいにしてくれました。
家族は私の殺気を感じて、静かに綺麗にしてくれました。
仏滅だ。
味噌汁1杯こぼして、尚更仏滅を感じました。
馬鹿だね。

ところで、病院といえば、便の鮮血検査で引っかかった母ヨリさんを、大腸カメラを受させるため、病院に連れて行ったのですが、その時ある書類で考えさせられました。
“検査結果を本人に知らせるかどうか”という書類です。
“え~、何でこんな当たり前のこと聞くのだろう”と、ヨリさんのボケを認めたくない、アメリカ在住37年の私は思ったのです。
アメリカでは、“検査結果を家族、知人に知らせても良いか”となるのです。
つまり検査結果というのはあくまで、検査を受けている本人だけのものです。
子供の時は別ですが。
認知症の患者の場合は最初からそんな質問はしないと思うし。
だから、私が知る限りアメリカでは日本のテレビで見るような、“私は本当に癌じゃないのだね”なんて質問が患者からくることはないです。
医者も、患者が癌だったら“あなたは癌です”とばっさり言います。
そして以後の治療に一緒に向き合っていきます。
ヨリさんは結果的に癌ではなく、炎症ということでした。
良かった良かった。

おとといは、暖房が時折入っていたのに、今日は冷房です。
またクソ暑い中西部の夏がやってきた。

ハブグレジュンタのマミー

#273:所得と学力

2014-05-18 17:17:25 | アメリカ便り
今朝の新聞(こちらは朝刊しかありません)に、"低所得家庭の子供は学力が落ちる”と見出しが出ていました。
数字を書くと次のようです。
68%の一般家庭の子供達は、市全体で行われる学力テストにパスするけども、無料の給食を受けている子供達(つまり低所得家庭)は38%しかパスしないとのこと。
この学力の差は、収入の低い家庭が多い地域にある学校ほど著明になるそうです。

でもこの朝刊の見出しを見た時、"こんなの時間をかけて調べることでもないでしょ。常識を使っても判るんでない"と思いました。
このように常識を使ったら判るような統計って、アメリカではしばしば行われている感じがします。
ま~、それだけアメリカは常識がない(通じない)国なのだとも言えますが。
この場合の常識とは、つまり、
低収入=親が働かないか働いても賃金の安い仕事しかしていない=親父自体が高校も出ていない=勉強の必要性を理解していない=家庭が勉強するにはよくない環境である=類は友を呼ぶで、そのような家庭、親たちは固まって、これまた勉強するには良くない集落を構成する。
なんではないでしょうか。
でもこの統計データを見て、興味が注がれたのは、トップスクールにおいては、低所得家庭の子供達の学力が他の大多数の学校の一般家庭の子供達の学力よりも勝っているということでした。
これはどういうことなんでしょうか?(多分、家庭の所得ばかりではなく、学校のやり方も所得と同様なインパクトを、子供の学力に及ぼすことだと思いますが。)
それが判ったら、この調査も少しは無駄ではなかったんではと思います。
そして、低所得家庭から来ている子供達の学力向上にもつながるのでは。
統計データを取っただけでなく、その結果を有意義に使って欲しいですね。

皆さん、わかりますか。
37年アメリカに住んでいる私は、まるっきりアメリカのお役所仕事を信頼していないということが。
お役所仕事ばかりでなく、アメリカで行われる大多数の仕事に対してですが。
余談ですが、主人が庭の古くなった木を何本か切って欲しくて3,4の所に電話したそうです。
返事が返ってこないのやら、約束に来なかったのやらで、結局は、一つの所が見積もりにきただけでした。
来週にいつこれるか電話するといってましたが、、、
あ~、日本に帰りたい!!!
どぶさんも言っていたとおりです。
日本が私のふるさと。
そして私はふるさとに帰るべきなのです。

ハブグレジュンタのマミー