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世界遺産「石見銀山」龍源寺間歩
14:30
ガイドによると、さざえに油を入れてロウソク代わりで掘っていたとか。1日30cmだとか。塵肺で平均寿命30歳であったとか。確かに真っ暗を想像して埃まみれだとしたら、おかしくなる。
じゃあなぜに掘ったのか?強制?
違う!ピラミッドもそうであったように、完全なる社会保証とシステムでやる気をもって働いていたと考えられる。怪我をして働けない場合も米を支給されたり、子供にも米が支給される。
お代官様からの公共事業だったからだ。
また名誉ある職であった証として、30歳を迎えられた人は鯛の尾頭付きで祝ったという。
なんとも活気のある町並みであったことだろう。
映画「もののけ姫」のたたら場。
多くの銀坑夫はたちや銀を洗う女たちの歌声が聞こえてくる。
政治の視点では戦国から銀山の覇権争いが絶えなかった。
結局、話や逸話で力を持つのは生活の様子を語る民の身近なこと。毛利や豊臣がいくら沢山の銀を手に入れようと、坑夫たちの壮絶な働きの話の輝きには足元にも及ばない。