ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

事例

2010-11-26 | 雑念
不登校で悩める青少年。

彼らを受け入れる施設。
その目的は本来「自立への支援」であるべき。ただの「保育所」「癒しの場」で良いのでしょうか?

誰しも心にキズやどうしようもない病を持っている。

だからこそ「強く生きる」ために一生懸命バランスを取ろうと、涙をぬぐいながら模索する。

その「自分で切り拓く」ように支援してあげるのが、養護施設の存在価値だと思っていた。

私は、そういった青少年にあまりに接点がなさすぎた。知らな過ぎた。

だからといって、
「これでいいの?」という疑問は、
持ち合わせている。

その施設に2名の兄弟がやってきた。
数日か数ヶ月か、
その様子から今日が初日では無さそうだ。

そしてたまたまお昼の食事を一緒に摂った。

すると本日はカレーライス。
美味しそうな匂いが漂っている。
スタッフは忙しそうにサラダやお茶、
カレーライスを人数分配膳していく。

私は弁当を持参していたので、
カレーライスを食べられない事を残念に思いながら、準備を手伝っていた。

ふと、その兄弟に目をやった。

すると配膳を手伝うわけもなく、
2人きりで遊んでいる。

それにも少し驚いたが、
もっと驚いたのが、その施設のスタッフの行動だった。

手伝わないガキ2名にカレーライスを2つ最初に配膳して笑っているのだ。

えぇーっ!?

手伝わせないの?

そんでVIP扱い?

でも、何か事情があるのだろうと、
その場では何も言えず。
全員の配膳が終了して、
全員が席についた。

何事もなかった。

何も、誰も、その事には触れない。

私は部外者で、その「子育て」には責任が取れない。だから口出しも出来ない。

しかし、どんな理由があろうとも、こんなことが「子育て支援」などと言えるはずがない。

どんなけ、ぶん殴って、
「このガキどもーっ!、手伝えよ!そんでスタッフは何でこいつらが手伝わないことをしからねぇ!」
と、汚らしい言葉達が口から出てきそうになるくらい、憤っていた。

私なら、保護者から詳しく事情を聞き出し、彼らが置かれた立場や状況や注意点、これから彼らをどの様に育てたいのか?どんな成長を目指すのか?ガンガン話したい。

保護者がウンザリするほどに、話したい。

そして当人とも。

そして数日を猶予が欲しい。
彼らが求めているもの、保護者からの要望。施設が可能な支援。

そして施設の方針などをスタッフと話し合い、方向性を確認して、後日来所を求め、約束させる。

「ここで、君たちを受け入れることにします。私たちは何か問題があったり、目標設定を決めたりする時には『話し合い』を持ちます。そしてその目標設定を見直したり、振り返ったりする時間を取ります。最後に自分達のことは自分たちで行動する事を約束して下さい。わからない事があれば、一緒にお手伝いします。いいですか?」

皆さんはどう考えますか?