ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

ベトナム年末振り返り③

2018-01-10 | 雑念
(昨日のつづき)

そして今回の僕の1番の悲しみは帰国者を出してしまったということである。実際その参加者との面談は数時間、複数人のスタッフを巻き込んでの帰国の原因は、体調の悪さと飛行機トラブル、異国の食事などの要因の奥に潜む「人間関係」であることが明白だった。

ここには僕自身の見立ての甘さ、受け入れられやすい環境づくりが出来なかったというシンプルにTFTの怠慢があった。もっと彼の助けになってあげるべきだった。それは後の祭りである。僕は完全なる悔し涙をターム全員の前で本気でかっこ悪いほどに流した。

参加者の変態する姿や学びに感動する以外の涙、悔しさの涙を流したのは初めてだった。本当に悔しかった。話をしたが繋がらないその参加者との心と心の距離感に僕は1mくらいの距離が100m走のゴール地点を眺めているくらいに感じた。

その事をきっかけなのか、元々内在していたのか病欠が相次ぎ、全員が揃った瞬間も数時間だけだったと記憶する。

僕は本当に心が折れかけた。自分の力不足を感じてエネルギーが落ちていくような感覚に襲われる。

そんな弱い心を持つ自分に情けなくなった。目の前には未来を見つめて人生を豊かに生きるために必死で参加した彼らがいる。僕は彼らの目を見た。少しずつゴール設定と目指すべきものが現れ、目つきが変わっていく彼らに僕は気合を入れられた。

TFTがそんな気持ちでどうするんだ!

僕は彼らに助けられた。周りのスタッフにも助けられ僕はまた気合いを入れ直した。結局僕自身も全てを1人で抱え込み責任を自分に背負い込むことで良いことなんてひとつもない事に気づかされる。

学びは彼らのそれとほぼ一緒のような。

僕は終わってベトナムに数日滞在し振り返りをする。そして参加者全員にLINE一言メッセージを送る。それは彼らへの感謝。愛する気持ち。返事がなくても構わない。

「このタームにいてくれてありがとう」

(終わり)