山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ワクワクの日

2021年03月06日 | 釣り
 明日はお休み。おまけに、ここにきて天候が春めいてきました。それならアウトドア復活!
 とは言っても山菜採りは無理でしょう。去年のような超暖冬とはわけが違う。お山には、まだまだ雪がたっぷり残っているんだから。
 じゃあ、どうする?

 ポクポクポクポク チ~ン


ワタリガニ

 カニ料理?いえいえ、これは餌です。
 どう使うかって言うと、


  こうなります。
 「これで釣れる魚なんているの?」と思う方と、「ああ、あれね。」と思う方とに分かれると思うんですけど、答えはこれです。


(ミズ)タコ

 この画像は、一昨年の三月に釣った奴。
 毎年、この時期になると出掛けていたのに、去年は、色々なことが重なってしまい出掛けられずにいたんです。
 今年もシーズン到来。そして、ありがたいことに、タコ釣りの足かせとなるようなハードルもなさそう。
 じゃあ、行くしかないでしょう!それで始めたのが、この準備です。
 天気予報を見る。「天候晴れ。降水確率0%。」だって。でも、もっと重要なのが波と風。「東寄りの風。波高1m。」だって。ついでに、「最低気温2℃。」
 ここから、想像が広がり始める。
 晴天の空のもとに、穏やかな海が遙か水平線の彼方まで見渡せる。
 しかし、好天の代償として、海面近くの温度に比べてかなり低くなり重たく冷たい陸地の空気が、東風にのって押し寄せてくる。この風は、かなり厳しいはずだ。
 ・・・やっぱり、真冬用の完全装備だよな。仕掛けを操作できるような薄皮の手袋の上に、ミトンのグローブを重ねましょう。スキー用の外套にアンダーウェアを着込んでおけば耐えられるはず。これで、身支度は大丈夫だと思う。次は、小道具だ・・・。


変なスプレー缶


二年ぶりに用意した変な仕掛け

 こんなものでタコが釣れるのかって?釣れるんです!

 もう、楽しみで嬉しくてたまりません! 目覚ましを午前3時30分に合わせました。
 それでは、お休みなさ~い。また明日!

海はどうなっているかな?

2020年05月23日 | 釣り
 山遊びが続いたのだが、これは、ある意味で仕方がない。とにもかくにも、山菜は、あっという間に旬を迎えて、あっという間に過ぎ去ってしまう。機を逸しないようにと、山通いが続いてしまうのだ。
 しかし、海の生き物たちも、結構忙しいんですよね。こちらの様子も気になるので、情報を集めてみた。
「ふっふっふ。さすがはお代官様。いい頃合いをお選びになりましたね。」
越後屋がささやく。
「何ゆえじゃ?」
「ご覧下さい。」
「おおっ、なんと!!」

越後屋が見せたのは、日本海の海水面温度だ。 (出典、気象庁「日別海面水温」)
「今の時期、釣りの最適温度が13~4℃。ずばり、当てはまります。しかも、ゴニョゴニョゴニョ。」
「なるほど!でかしたぞ、越後屋!!早速、釣りの支度じゃ!!!」

 翌朝、午前1時半出発。3時過ぎに釣り場に到着した。
 支度OK。サビキ釣り開始。1投目で餌をまくと、2投目から休みなくアタリが続いた。
 快調!釣れ続けるし、なんと言っても空気が優しい。心の中の越後屋に語りかける。
「さすがじゃのう。魚も釣れるし、コンディションも上々ではないか。」
「いえいえ、滅相もございません。お代官様が良い日をお選びになったからでございます。」
「ふっふっふ。そういうことにしておこうか。おっ、また来た!」
釣果が積み重なっていく。
 本日の予報では、庄内地域の最低気温が14℃、海水面温度と同じだ。つまり、風は穏やか。勿論、降水確率は低く波も穏やか。これならストレスなしではないか。
 が、日の出の時刻である4時半を過ぎたら、パタリとアタリが止まってしまった。
 ま、しょうがないかな。そろそろ終わりにしましょう。

庄内海岸のゴールドコーストが見えます


 帰ろうかな、と思っている所に、隣でソフトルアー釣りをしていた同年配ぐらいのおっさんから声を掛けられた。
「小さいし、うちでは食べないから、貰ってくれないか。」
見れば、メバルと豆アジ数匹。
「いいんですか?」
「どうぞ、どうぞ。」
「じゃ、ありがたく戴きます。」
少々気が引けるが、くれると言うのなら戴きましょう。きっと、このお方、地元の住人で、いつでも釣りが出来る境遇なんだと思う。羨ましい限りです。
 それぞれ、竿をたたんで挨拶を交わし、釣り場を後にする。大体、午前4時50分だ。

本日の釣果+もらい物

 帰宅したのが、午前7時前。本日は、夜勤があるから無理は出来ないけど、一休みして、一品ぐらいは作れるかな?
 さすがに釣りのあとは眠いです。とりあえず、お休みなさい。

  私はめったに釣れないけれど
  あなたは毎日釣りできる

  あなたは毎日釣りできるけど
  私のように山菜採りして遊べない

  そんな私と、それからあなた
  おたがいちがってそれでいい


 ってか?

 それよりも、山の幸が沢山残っていたはずだよね。どうするのでしょう。

 To be continued!

海の神様 ありがとう!

2020年04月19日 | 釣り
 むか~し昔、山形にホリデイマタギっていう爺様いだっけど。この爺様、欲タガリなだけでなく、計算高くて、遊びに行く時は、越後屋から釣り情報だとか、天気予報だとか、今日の暦だとかを詳しく聞いて、どう遊ぶかを決めていたんだっけど。
 ある日のこと、マタギ言ったっけど。
「明日は、久しぶりに何もない休みだ。何して遊ぶべ。」
そしたら、ちょうどスマホに電話かかってきた。越後屋からだっけど。
「・・・んだが、いいね。でも、明日はよ、朝だけ天気良くて波も穏やかだっつうから、朝仕事でいってみっぺ。んんん!!んだど、午前0時出発か。早すぎるけど、仕方ねえべな。ふふふ、おぬしもワルよな。」
 2人は釣りに行くごどにしたど。

 ≪マタギと越後屋の計算≫
  ・南から雨雲が近づいてくるけれど、降るのは午前6時以降。
  ・風向きは東なので、日本海側では波が立ちにくい。
  ・庄内地域の最低気温が8℃。海水面温度が11℃。温度差がないので、前回のような『陸風』は吹かない。
  ・空が白々と明け始める「朝まずめ(ゴールデンタイム)」は4時過ぎで、それまでに釣り場に着けばいいはずだ。
   しかし、新型コロナのせいか、釣り人口が急増中みたいなので、午前3時前に釣り場の一等地を確保する。


 やっぱり「欲タガリ」ですね。でも、生業のためには仕方がないのだ!行ってきます!!
 そして、

本日の収穫(ありがとうございました)


 目的地に到着して、海の神様にお祈りして、釣り始めたらこうなりました。詳しい描写は、差し控えさせて戴きますが、いよいよ海も本番到来という感じです。
 夜が明けてくると、対岸にも人がウヨウヨいることがわかってきた。

波穏やかな防波堤と釣り人


釣りじゃない人も

 こんな日の海辺には、釣り人もそうでない人もいっぱいでした。マタギ達のような内陸人は、2時間以上もかけてここまで来るけれど、地元の人にとって、海は身近なんですよね。『3密を避けましょう』と言われても、行く所がなくて困っている身からすれば、羨ましい限りです。
 しかし、海の盛期も始まったみたいですから、もう少し、老体に鞭打って遊びに来たいと思ったマタギと越後屋でありました(本当の同行者はA爺で、ワルじゃありません)。

To be continued!