久しぶりの釣りで結構いい思いが出来たので、仲間のA氏に、結果報告と次回へのお誘いをしたところ、「行けそうだ。」という連絡が入った。早速、時間設定をして行動開始。
この時期の日本海での釣りなら、山形を午前2時半出発で丁度いいようですね。釣り場に着いたときは、まだ真っ暗闇だったんだけど、仕掛けを準備して何度か投げていくうちにA氏にアタリが来た。
鈴なりの釣果!(羨ましい!!!)
マタギには、全く来ない。こういう時って、かなり焦ります。そして、頭を巡らせて理由を考え始めます。
ポイント、ほぼ同じ。タナ(魚の遊泳する深さの想定)、ほぼ同じ。餌、全く同じ。
んんん??何が違うんだ!?
ポクポクポクポク チ~ン
あああ、あれだ!
気がついて、切り替えてみたところ、途端に釣れるようになりました。
本日、連れ帰ったお魚たち
A氏とマタギは、餌やタナだけでなく仕掛けの情報も共有しているので、同じ仕掛けのはずだったんです。だけど、前回の釣行で大型のアタリがあったときに、足元に寄せてくる途中で外れてしまうというミスが何度かあったんですよ。そこで、実は、仕掛けの針の大きさを1ランク大きくしていたんです。
前もって、この話はA氏にも伝えておいたんですけど、
「俺は、家に残っていた今までの仕掛けしか持ってきていない。」
と言われていました。
まあ、それは仕方ないことだ。もし、現地で大差がでるようなら、今までだって仕掛けの譲り渡しなんかもやってきているから、いざとなったらそれでもいいや、と、思っていたんだけど、その必要は全くなかったみたいです(っていうか、逆でした)。
前回、マタギが使ったのと同じ仕掛けでA氏は爆釣。マタギは、策に溺れたということでしょうな。違う仕掛けに変えたために釣れない。そのことに気付いて同じ仕掛けに戻したおかげで、少々遅れはしたけど、それなりに釣ることが出来ました。魚釣りの奥深さを垣間見た気分です。
超大昔(中学生の頃)に読んだ釣りの本で、著者が「世の中では、『大は小を兼ねる』と言われているが、釣りの世界では『小は大を兼ねる』のだ。」と語っていたことを思い出すとともに、その考え方の正しさを再認識させられた気がします。
一応、解説すると、相手は生き物。警戒心だって当然あります。警戒されないためにどうしたらいいかって言ったら、『糸を細く』、『錘を軽く』、そして、『針を小さく』、その辺が基本になるってことです。それにしても、釣り人から見れば、たった1号の違いなのに、これだけ結果が違ってくるとは驚きです。改めて、勉強になりました。
初冠雪の鳥海山
夜が明けると、前回の釣行では見えなかった鳥海山の山頂部が白い帽子を被って姿を現しました。
今回は、日の出の時刻を過ぎても、アタリが続いたんですけど、餌がなくなってきました。もう十分です。二人で目配せをして、釣り道具の始末に取りかかりました。
本日も良い天気になりそう
紆余曲折はあったけれども、楽しく、ためになるひとときを過ごすことが出来ました。海の神様に感謝しながら、峠を越えて山形に帰ります。