山菜も２ｎｄステージへ

　庄内方面の低山巡りが一通り終わった。次は、内陸方面だ。山菜採りも２ｎｄステージ突入である。本日の目的地は、Ｓ川。海抜がこれまでよりも２～３００ｍ高くなるので、季節が半月近く戻る所が嬉しい。こうやってマタギは、１年間に何度も春を楽しむのだ。
　本日のターゲットは、主にタラの芽。天ぷらの食材だ。あわよくばコゴミに出会えればと、淡い期待をいだいての出発となった。
車止めの辺りには、・・・なにやらゆかし・・・、

ムラサキヤシオ？分からん

花を愛でながら谷底へ。

予想的中！タラの芽は、ちょうど食べ頃。これで盛り上がってしまった

　タラの芽が、ちょうど良い頃合いに成長しているではありませんか。喜んで戴きます。
　当初の目的が達成されてしまったので、心（理性）は、「あとは観察。」と決めているのだが、どうも、私の理性と気持ち(感情)とは、別の回路になっているようだ。例年になく早い雪解けの斜面に対して、目は、完全にターミネーターモードになってしまっていた。例えば、

雪の消えた斜面を見る

ここで、脳内のコンピュータが作動する。ピピピ・・・

「ターゲット、ホソク。ウドガラアリ。」

「セッキンカイシ。ガイテキナシ。」（ザブザブと川を渡ります）

「ウド、カクニン。サイシュウサギョウカイシ。」（斜面を登って）ブチッ

「ニンムカンリョウ。」
　ここまで、殆ど機械的な作業。感情の赴くまま？、心で考えていたことと全然違う行動になってしまう。
　コンピュータにインプットされたジョン・コナーの情報を手がかりに、どこまでも追い詰めていくターミネーターそのものではないか。違いは、ターミネーターの体力は無限だけど、マタギは、ちょっとした山登りでも息切れしてしまうところかな。
　さて、寄り道しながらも第二のターゲットを目指す。

コゴミの広場です

やっと頭を出したようです

気温によるけど、早くて２～３日後に食べ頃でしょう。家に帰ってから、自分の勤務予定を確認しなければ。

とりあえず、これから２～３日分のコゴミを戴いて、渓と別れる。ちょっと採りすぎたかな？

深山の春を告げる花

　大体、昨年よりも１週間ほど季節の進みが早いようでした。
　２ｎｄステージ以降は、狙う山菜の種類も徐々に変わっていくんですけど、今のところ、雪不足の影響は、発芽の早さだけみたい。
　”冷静に”季節の推移を見つめていきたいと思います（希望）。けど、「４０にして惑わず」なんて、とんでもない。欲タガリマタギは、惑って迷いながら、山菜と付き合うことになると思います（現実）。

　To becontinued!