キノコの端境期であることは、以前にも書いたのだが、気になるキノコがある。
それが、
このお方なんです
既に盛期を過ぎて崩れかかっていることは、見ての通り。
去年も出ていたし、一昨年も出ていたんだけど、見つけたのはナメコの季節。
つまり、晩秋だ。
このキノコが発生した時には、どんな姿をしているのか気になって仕方がなかったのだ。
もしかしたら、ただのサルノコシカケかもしれない。 でも、これがマスタケだったら、最高級の株ですよ。
まあ、マスタケについては、長いこと触れる機会がなかったので、軽く説明しておきますね。
マスタケの『マス』は、『鱒』のことです。 海に下り、成長すると川に戻ってくるあの魚ね。
このキノコ、発生してからある程度の大きさになるまでは、正に『鱒』のような色をしているんですよ。
過去画像で申し訳ないんだけど、
こういう姿をしています
『マスタケ』の意味が分かるでしょう。
これが、画像のように若い状態だと、極めつけに旨いんですよ。
マツタケともマイタケとも違った、独特の肉質と食感を持ったこのキノコは、他に類を見ない美味しさです。
なもんだから、様子を見ておきたかったということね。
で、いつもとは全く時期がずれるんだけど、O町の採り場を訪ねることにしたんです。
秋雨がひと休みしてくれた最後の日でした。
ここは、マタギたちのキノコ採り場としては、最も里山に近いところなんですけど、
森は深い
で、目的地に車を停めてドアを開けたら、
ブ~ン
ヤバい音が聞こえるじゃないの。
クマに続いて山で恐ろしい上弦の弐、オオスズメバチですね。
出会い方によっては、クマより恐ろしいお方です。
ハチ対策用のスプレーを手に、慎重に様子を見ると、まだ旋回中。 偵察飛行ですね。
これが、ホバリングで空中停止姿勢だとかなりヤバい。 戦闘態勢です。
気を抜かずに観察を続けていると、どこかに飛んで行ってしまいました。
ホッと一息。
そうだよなあ、この時期は、スズメバチも気性が荒くなるんだよなあ。
マタギとしては、一応2種類のスプレーを持ち歩いています。
真っ向勝負! 荒野のガンマンスプレー
そして、
敵の戦意を喪失させる女神のスプレー
いつでも使えるように胸ポケットに入れてあるんですけど、わざわざ敵地に赴いて使う気はない。
で、気づいてんだけど、この山って、
立ち枯れの森なんですよ
確かに、キノコもたくさん生えるけど、もしかしたら、ハチが巣を作るには好条件なのかもしれません。
確かにいい森だよ
でもねえ、
「まだ早いぞ」
「もう少し秋が深まったらおいで」
なんだか、そう諭されているような気がして、山を軽く一回りしたら、そそくさと帰路についてしまいました。
やっぱり、安全第一だよね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます