ここは、大型メバルの名所、S港の防波堤だ。暗いうちから釣り糸を垂らす。竿は渓流竿。道糸からハリスまで通し仕掛けでいってみる。重りはガン玉2Bかな。針から50㎝ぐらいの所につけて、餌には活きの良いアオイソメをチョン掛けにします。
魚に警戒されないようにヘッドランプを消して、仕掛けを水面に落とす。ゆらゆらと踊りながら落ちていくイソメを想像しながら、穂先を下ろしていく。下ろし切ってしまうと、魚が食ってきたときに対応できなくなってしまうので、垂直になってしまう手前、45度ぐらいで竿を止める。少し間を空けてから竿を上げようとすると、いきなり穂先が引き込まれる。かなりの手応えだが、竿をのされないように90度以上を保つ。ここで、竿を下げてしまうと弾力が失われて糸が切れてしまう。逆に、竿の角度を保っていれば、その弾力で魚を弱らせることができる。
この『耐える時間』が楽しい。ほんの数秒なのだろうが、この間に思考が巡る。
これは、抜き上げられるレベルなのか。それとも、タモですくい上げる必要があるのか。おっ、こいつ、なかなかの強者だ。引きが強ければ、こちらが腰を落として何とか竿の角度を保つ。こうやって、相手との力関係を見立てていくのだ。
相手が弱りはじめ、浮いてきたのを見計らって抜き上げる。結構いい型のメバルだ。これで、一応釣り人の勝ちなのだが、メバルは鋭い棘のようなヒレを立てるので、素手で掴むと痛い目に遭う。マタギの場合、手ぬぐいで包んでから針を外す。
戦いの後の興奮というか、喜びのせいか若干震える指先に新しい餌を持ち、次の対戦の準備をする・・・。
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S港防波堤の夜明け(現在は入れません)
やがて、日が昇り始め、メバルとの対決は終結する。日が昇ると、メバルの活性が一気に落ちてしまうからだ・・・。
ここまで、『妄想 メバル釣り』であります。
そんなマタギの元に、釣り も できなくなっている現状を知ってか知らずか、『石巻からの挑戦状』が届きました。
嬉しい贈り物です
なんというタイミングのよさ。マタギが釣りに行けなくなってることは知らせていないのに・・。春魚のオンパレードです。石巻の叔母には、感謝しかありません。
どう調理しましょうかって、最初は決まってますよ。もちろん、お刺身です。
≪メバルの皮霜造りとおろし山葵≫
下ごしらえ・調理の部
・ウロコ・頭を落とし、ワタを抜いて3枚に下ろします
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・腹骨と血合い骨を抜き取って
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・キッチンペーパーに包みます
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・熱湯を注ぎかけると、皮が反り返ってきます
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・用意しておいた氷水に浸して熱冷まし
・あらためて水気を切ってから平造り(飾り包丁もOK)
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右が平造り。左が飾り包丁つき
ここに、待ってました!
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低温で保存していたワサビ根
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これで1本分
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本日のディナーです
『皮霜造り』は身が淡泊でしっかりした魚に最適な食べ方だと思います。お魚さんたちは、身と皮の間が一番美味しいので、そこを活かして楽しむ料理の1つです。メバルの他にマダイやイサキなんかにも、よく合います。
それにしても、叔母さん、ありがとうございます。『妄想 メバル釣り』、堪能することが出来ました。
To be continued!
魚に警戒されないようにヘッドランプを消して、仕掛けを水面に落とす。ゆらゆらと踊りながら落ちていくイソメを想像しながら、穂先を下ろしていく。下ろし切ってしまうと、魚が食ってきたときに対応できなくなってしまうので、垂直になってしまう手前、45度ぐらいで竿を止める。少し間を空けてから竿を上げようとすると、いきなり穂先が引き込まれる。かなりの手応えだが、竿をのされないように90度以上を保つ。ここで、竿を下げてしまうと弾力が失われて糸が切れてしまう。逆に、竿の角度を保っていれば、その弾力で魚を弱らせることができる。
この『耐える時間』が楽しい。ほんの数秒なのだろうが、この間に思考が巡る。
これは、抜き上げられるレベルなのか。それとも、タモですくい上げる必要があるのか。おっ、こいつ、なかなかの強者だ。引きが強ければ、こちらが腰を落として何とか竿の角度を保つ。こうやって、相手との力関係を見立てていくのだ。
相手が弱りはじめ、浮いてきたのを見計らって抜き上げる。結構いい型のメバルだ。これで、一応釣り人の勝ちなのだが、メバルは鋭い棘のようなヒレを立てるので、素手で掴むと痛い目に遭う。マタギの場合、手ぬぐいで包んでから針を外す。
戦いの後の興奮というか、喜びのせいか若干震える指先に新しい餌を持ち、次の対戦の準備をする・・・。
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S港防波堤の夜明け(現在は入れません)
やがて、日が昇り始め、メバルとの対決は終結する。日が昇ると、メバルの活性が一気に落ちてしまうからだ・・・。
ここまで、『妄想 メバル釣り』であります。
そんなマタギの元に、釣り も できなくなっている現状を知ってか知らずか、『石巻からの挑戦状』が届きました。
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嬉しい贈り物です
なんというタイミングのよさ。マタギが釣りに行けなくなってることは知らせていないのに・・。春魚のオンパレードです。石巻の叔母には、感謝しかありません。
どう調理しましょうかって、最初は決まってますよ。もちろん、お刺身です。
≪メバルの皮霜造りとおろし山葵≫
下ごしらえ・調理の部
・ウロコ・頭を落とし、ワタを抜いて3枚に下ろします
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・腹骨と血合い骨を抜き取って
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・キッチンペーパーに包みます
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・熱湯を注ぎかけると、皮が反り返ってきます
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・用意しておいた氷水に浸して熱冷まし
・あらためて水気を切ってから平造り(飾り包丁もOK)
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右が平造り。左が飾り包丁つき
ここに、待ってました!
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低温で保存していたワサビ根
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これで1本分
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本日のディナーです
『皮霜造り』は身が淡泊でしっかりした魚に最適な食べ方だと思います。お魚さんたちは、身と皮の間が一番美味しいので、そこを活かして楽しむ料理の1つです。メバルの他にマダイやイサキなんかにも、よく合います。
それにしても、叔母さん、ありがとうございます。『妄想 メバル釣り』、堪能することが出来ました。
To be continued!
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