山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山の神様が笑った

2020年11月23日 | キノコ採り
 雪中のキノコ採りから4日目、不規則勤務のマタギは、本日もお休み。天気は悪くないから出歩くのも良し、家に巣籠もって文化的な活動に親しんでも良し。選択肢は、幅広いはずだ
 こうして、自由に使える時間が増えたってことは、すごく嬉しいはずだ
 だけどね、この時期になると、ホリデイマタギにとっては、楽しみの選択肢が結構狭まってしまうんですよ。
 何と言っても、一番大きい要因は、雪国の冬将軍ですね。雪が積もってしまえば山は雪で閉ざされてしまう。海は・・・、正直なところ遠いんですよ。行くためには、必ず峠を越えなければならない。もし峠越えをして海に辿り着いたとしても、むちゃくちゃ寒い(発病・発熱厳禁ね)。したがって、行く前から気力が萎える。その結果、巣籠もり。その辺が、この時期の行動範囲を狭めてしまいます。そんな季節がやって来てしまったんです。

 で、今日はどうする?
 天気予報を見ると『降水確率0%』。朝は冷え込むが、昼に向かってグングン気温の上がって小春日和になるみたいだ。じゃあ、行ってみましょう。前回、見ることが出来なかった奥部のキノコの様子見に。
 朝5時過ぎ。普段よりも、かなり遅めに出発。もう、キノコ採りのライバルは少ないことを見込んで。そして、山の寒さを恐れての時間設定である。
 車止めまで、途中に車は1台も無し。もちろん、人の気配もなし。この山域にいる人間は、私ただ1人だ。
 装備を整えて、奥に向かう。

高い峰に朝日が差す

 すごくいい天気みたいだ。遠くの山が美しい。そして、足元は、

パリパリです

 この3日間の陽気で、前回の雪は殆ど消えたみたい。でも、放射冷却でしょう。落ち葉は、凍ってます。装備はしっかり整えているから、殆ど寒さを感じないんだけど、唯一弱点になるのが指先。キノコ採りは作業が細かいから薄手のゴム手袋をはめるんだけど、暖房効果なしですね。刺すような冷たさとはこのことだろう。我慢できない。危険のない範囲でポケットに手を入れて温めながら歩き回る。
 一方で、この時期、山を歩いてありがたいのは、見通しの良さ。葉が落ちて、草が倒れてしまうので遠くまでよく見える。そうなると、

隠れていた倒木達

 今まで見えなかった倒木を発見することが出来ます。そうやって、これまでに実績のあった木と新しい木とを巡り歩いていく時期なんです。そして、





 雪の中で育ち、待っていてくれたんだね。嬉しいよ!
 不思議なことに、誰もいるはずがない山の中なのに、焦ってしまうんだなあ。・・欲タガリのさがと言うやつでしょうね。「冷静に、冷静に。」と心に言い聞かせながら、木を傷めないようにキノコを採取していく。採取完了!
 かなり重たくなった。もう満足です。
 下手をすると、前回の山業で今シーズンは終了になる所だったのだが、今回は、天気の神様、山の神様が微笑んでくれたみたいです。

 神様達、ありがとうございました!


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