山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

これぞ山ブドウエキス

2024年09月15日 | 山菜料理

 『海鮮BOX』を美味しく食べ切ることができたところで、A氏とU川流域に山ブドウ採りに出かけた。

 例年収穫させていただいている山ブドウの藪は、それほど成長していないか、実りそのものがない感じ。

 じゃあ、海抜高度を上げれば、よく実っているかと言えば、それほどでもない。

「月山の方が、よく実っているかなあ。」

などと言いながら山道を下り、A氏が最近見付けたという藪を当たってみる。

 潜り込んでみると、

       おお、これは!

       食べ頃と貴腐葡萄と成長途上が混ざった房  

 そして、驚きなのは、山ブドウの生育地としては、最も低い場所だということ。

       驚きの山ブドウの株

 森林の周囲を包むつる植物の群生をマント群落と呼ぶ。

 で、山形の場合、低地のマントは『クズ』が形成し、高地では『山ブドウ』が形成する。

 言い換えると、温暖な場所はクズで、寒冷な場所は山ブドウというように棲み分けがなされているのだ。

 そんな中で、ある意味最も不適な場所の株が、実をたわわにつけているというのは、不思議な現象だ。

「場所のせいかねえ。日当たりかねえ。」

「場所によるのは確かだね。」

 ま、理由は追い追い解明していくことにしましょう。

 そういうわけで、この株だけで十分に収穫が出来てしまったので、満足。

 帰宅して山ブドウの調理にかかる。

       即戦力(右)は、1.4kg

       例によってジップロックでプチプチ潰し

       3回に分けたら、驚くほど簡単に完了

       今回は、同量の1.4Ⅼの水を加えて

       沸騰しないように20分煮詰めて

       冷めるのを待って濾したら、砂糖280gを投入、加熱

 エキスがすっかり冷めたら、

       保存用のボトルに移していきます

       二番煎じも詰めたら3Ⅼ弱になりました

 そして、夕食で、

       ハンバーグとペアを組んでもらいました

 これ、非常に旨い!!!

 どこがって言うと、赤ワインになり切っているんです。 

 肉料理を一口二口楽しんだら、クイッと口に含んで飲むと口中が爽やかに。

 口飽きすることなく肉料理を楽しむことができます。

 前回との大きな違いは、砂糖の割合ね。

 前回は、ブドウと水と砂糖の割合が、5:10:3

 今回は、  5:5:1

 ブドウが濃い目、甘さ控えめです。

 計算すると、糖度としては、最終的に15ぐらいなはずなんだけど、酸度も高いから、いいバランスになったのではないかと思います。

 この割合、保存版ですね。

 これをベースにして、砂糖の割合を上げればジュースにもなるはずだから、今回の3Ⅼを使って、色々試してみようと思います。



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