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N沢での山伏修行の翌日は、職場にタケノコを持って行って大盤振る舞い。一人一包みずつ持ち帰ってもらいました。おかげでみんな笑顔になるし、マタギ家の台所事情も適正な状態に戻ったので、ウインウインと言うか大団円という結末になりました。
もう一つ感心したのが、自分自身の回復の早さ。前回の修行では、翌日以降、全身筋肉痛で、立ち座りですらままならなかったのに、今回は、少々疲れが残っている感覚があるものの、身体が軽いのだ。
前回ほど竹藪との対決が少なかったとは言え、前回の倍量の収穫物を背負って歩いてきたのだから、運動量に大差はないはず。
だとすると、身体が大きな負荷に耐えられる状態に戻ってきたと考えるべきだろう。やっぱり、定期的に運動することは大切ということですな。
で、更に1日後、またお休みなんですよ。しかも、天気が良さそう。だったら、また運動して健康な身体を維持増進していくべきでしょう。
どこに行こうかな?
考えた結果、K川に決めました。
ただ山に登るってのも、ないことはないんだけど、この時期だったら収穫のおまけがついた方が励みになる。さすがに、タケノコ採りは、ちょっとお休み。じゃあ、何が欲しい?そう考えていくと、K川になるんだなあ。
はい、行ってきます!
午前3時出発。4時半到着。もうすっかり明るくなっています。
キノコシーズンになると賑わうK川ですが、この時期は誰もいません。これは、他の山菜採り師にとって、心惹かれる収穫物がないということ。
でも、マタギにはあるんですね。いざ、出陣!
山に入ってから30分ほど歩くと小さな渡渉点に辿り着くはずなのだが。
行く手を阻む倒木
その、ちょっと手前に倒木が横たわっている。一旦沢に降りてルートを探す。
このところ、どこの山に行っても倒木が増えていると感じるのは、マタギの気のせいだろうか。今年の積雪は、そんなに多くなかったと思うんだけど。
対岸の神様
渡渉点に着くと、さすがにこの山のご神木様はお元気なようだ。両手を合わせて再会を祝うとともに、安全祈願。
ブナ帯
この辺まで来ると、森の色が変わってくる。真夏を前にしたブナの新緑と木肌が美しい。
そうして、いつもの沢に入り込む。
おお、いい感じですね。
ワサビが葉を広げています
これに会いたかったんですよ。
なるべく茎が太くてたくさん出ている株を選んで、根を掘り出します。
なかなかいい根ですよ
株の方は、丁寧に元の場所に戻しておく。多分だけど、この時期の葉ワサビは、春先ほど美味しいとは思えない。それに、また太陽の光を浴びて、栄養を蓄えてほしいという思いもある。だから戻します。
これで、第一の目的達成です。
次に、ちょっともらっておきたいのが、
ミズ畑
ミズです。考えてみたら、今シーズン、まともに採ったことがないので、1週間分くらい戴いて帰りましょう。
ここのミズも、一見、無尽蔵に生えているように見えるんだけど、種を落としても来年生えることのない、水際のものと、上から種が落ちてきそうな場所のものを選んでいただきます。そうすることで、多分、SDGsな採り方になっているはずです。
作業時間、約2時間。気持ちよい汗をかくことが出来ました。
K川の山の神様、ありがとうございました。
また、遊びに来ますね。
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