新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

逢えなくなって

2017年02月07日 22時03分45秒 | 名句で勉強

 気弱になっている時、白梅より紅梅のほうが気分が休まります。

 温もりが感じられ、逃げ道を探してくれそうに思います。

 だから、落ち込んでいる時、爪先は自ずと紅梅への道を辿ります。

    紅梅や逢はずとなりて三年過ぐ   ひよどり 一平

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濁世

2016年11月21日 09時28分59秒 | 名句で勉強

 韓国が揺れている。

 朴大統領がだいぶ粘っている様子だ。どんな展望を描いているのだろうか。

    ことのほか濁世ぞよけれ花八つ手    ひよどり 一平

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小春日

2016年11月14日 14時38分33秒 | 名句で勉強

 昨日はとてもいい日和でした。

 お陰で神社まで1万2千歩ほどを歩きました。私としては上出来です。

   小春日のからす自づと並びけり   ひよどり 一平

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あと幾たびの桜

2016年04月11日 20時52分33秒 | 名句で勉強

 

 写真は昨日の桜。

 だいぶ散り始めておりました。

 見納めの桜だったかも知れません。

   残り世にあと幾たびの桜かな   ひよどり 一平

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胸にすむ人

2016年01月24日 11時06分33秒 | 名句で勉強

    わが胸にすむ人ひとり冬の梅    久保田万太郎

 まえがきに、「ひそかにしるす」とあります。

 すでに会えなくなった人に対する思いなのでしょうね。

 小説家であり劇作家でもある万太郎なので、「虚」であっても不思議はない。

 しかし、「実」なのだそうです。

 あの久保田万太郎の胸の中に、思い人がひとり住んでいたという。

 寒さの中で咲く梅の花との取り合わせによって、「胸にすむ人」に対する万太郎の清冽な心情が偲ばれます。

 私もこんな句に憧れます。

 「いっそのこと、胸の中に誰か棲んでもらおうか」

 そんな段取りを企むようでは、心を打つ佳句は生まれっこありません。

 

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