気弱になっている時、白梅より紅梅のほうが気分が休まります。
温もりが感じられ、逃げ道を探してくれそうに思います。
だから、落ち込んでいる時、爪先は自ずと紅梅への道を辿ります。
紅梅や逢はずとなりて三年過ぐ ひよどり 一平
気弱になっている時、白梅より紅梅のほうが気分が休まります。
温もりが感じられ、逃げ道を探してくれそうに思います。
だから、落ち込んでいる時、爪先は自ずと紅梅への道を辿ります。
紅梅や逢はずとなりて三年過ぐ ひよどり 一平
韓国が揺れている。
朴大統領がだいぶ粘っている様子だ。どんな展望を描いているのだろうか。
ことのほか濁世ぞよけれ花八つ手 ひよどり 一平
昨日はとてもいい日和でした。
お陰で神社まで1万2千歩ほどを歩きました。私としては上出来です。
小春日のからす自づと並びけり ひよどり 一平
写真は昨日の桜。
だいぶ散り始めておりました。
見納めの桜だったかも知れません。
残り世にあと幾たびの桜かな ひよどり 一平
わが胸にすむ人ひとり冬の梅 久保田万太郎
まえがきに、「ひそかにしるす」とあります。
すでに会えなくなった人に対する思いなのでしょうね。
小説家であり劇作家でもある万太郎なので、「虚」であっても不思議はない。
しかし、「実」なのだそうです。
あの久保田万太郎の胸の中に、思い人がひとり住んでいたという。
寒さの中で咲く梅の花との取り合わせによって、「胸にすむ人」に対する万太郎の清冽な心情が偲ばれます。
私もこんな句に憧れます。
「いっそのこと、胸の中に誰か棲んでもらおうか」
そんな段取りを企むようでは、心を打つ佳句は生まれっこありません。