新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

祖国とは

2011年05月11日 07時46分00秒 | 写真俳句・エッセー

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 私の子供時代、祖国とは生命に代えて護るべきものであった。

 それは故郷を護ることでもあり、両親や妹、弟を護ることでもあった。

 昭和20年8月15日以降、その思いは天と地ほどにひっくり返った。

 祖国にさほどの意味はなく、守るべきは市民の生命や財産であり、しかも、生命を賭けるほどのものではなくなってしまった。

 その逆転ぶりに、私は大きな違和感を感じた。その思いは今も同じだ。

 過日、オサマ・ヴィンラディンが、パキスタン国内において、アメリカ軍によって殺害された。

 9.11の同時多発テロなどの首謀者として、追われていたのだ。

 彼は何をもって戦ったのだろうか。

 結果として、彼は死んだ。報道で見る限り、「戦死」ではなく、「殺害」や「「暗殺」などと報じられた。

 9.11の同時テロの際、アメリカの一部報道は、日本の「特攻隊」を想起したようだ。

 それは断じて違う。敵艦に体当たりをして死んだ日本の若者たちは、祖国を護るため、身を献げて戦ったのだ。

 これ以上、面倒なことは考えない。書きもすまい。

 ひたすら、「祖国」について考えたい。

    祖国とは生命なりけり柿若葉   鵯 一平

 間違っても、

      祖国とは悲の坩堝なり羽抜鳥   鵯 一平

 としてはならないのだが……。

   別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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コメント (14)
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