昨夜は後輩の通夜。千葉県の九十九里浜へ行ってきた。
逝ったのは、大汐会メンバーで後輩のK.S君。享年68歳だった。
以前から、体調の優れないことは知っていた。
病院でも幾度か会った。病状が快方に向かっていなかったことは、それとなく知らされていた。もちろん、6月に行われた大汐会総会には出られなかった。
奥さんの話によれば、一切苦痛がなかったとのこと。眠るように旅立ったようだ。やはり、彼の人柄によるものだろう。
通夜の会場は、東京から3時間弱の距離にあったので、大汐会メンバーのK君、M君と同道した。同道と言えば格好がいいが、私が二人に付き添われたような形だ。
帰路はさらに気落ちした3人だった。それでも時折、M君から気を取り直すような話題提供があった。M君らしい気の使いようであった。
「行く河の流れ絶えずして、しかも、もとの水にはあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、
久しくとどまりたる例(ためし)なし。」
鴨長明「方丈記」の書き出しだ。今の私にとって、ひとしお心に響く言葉だ。
3月11日の「大震災と大津波」以来、私は海の写真が撮れない。映画館からも足が遠のいてしまった。
また友が一人、逝ってしまった。
が、しかし、落ち込んでばかりもいられない。先日来、奥日光へ二度ほど行ったように、気合いを入れて行動しよう。
私の葬儀に際し、「弔辞を読みます」と言い放つ後輩どもに負けてはいられぬ。
ブログ更新を機に、気合いを入れ直すことにする。 合掌