久しぶりに、ある句会(一樹会)に参加した。
はじめてお会いする人もいた。勢いづいてきた句会の雰囲気を感じた。
句会終了後は、例によって二次会。つまり飲み会となる。
酒量や塩分の摂取に制限のある私にとって、気兼ねせずに参加できる酒席だ。
「酒は一合を限度」とか、「塩分は控え目」なんぞと言いながら、チビリチビリと呑む酒は味気ない。同席の人たちにとっても、気に障る存在ではなかろうか。
元来、おつまみにはあまり欲がなく、「鰯の丸干し」とか「胡瓜の浅漬け」でもあれば、大満足の私ではあった。だから、おつまみはどうでもよかった。むしろ、気を使ってオーダーしてくれる幹事には、とても申し訳なく感じている。
しかし、酒量の制限は辛い。もともとが日本酒党の私にとって、一合の酒で我慢するのは大変なことなのだ。
幸いにもこの会は、酒の無理強いをしない。実のところ、私にとって、無理強いをされない酒席は、とても味気なく淋しいものなのだが、現在の体調から言えば、この上なくありがたいのだ。
当然のことながら、老いるにつれて酒席の数は激減してきたが、それでもまだまだ「無理強いする」仲間は多い。そんな飲み会からは、自然に遠のいてしまった。
まして、カウンターに突っ伏しながら、女将さんを口説こうとしていたあのころの元気はすでにない。
老残を持て余しゐる端居かな 鵯 一平
老いるとは無残なものだ。淋しいかぎりではないか。
それにしても、俳句は一向に上達しない。
そろそろ「投げどきかなァ…?」と、思案している昨今だ。