一人カラオケが流行っているとのこと。「ヒトカラ」とか「ワンカラ」と言うのだとか。
私はかねてから一人カラオケが好きであった。「流行している」と聞いて、「そうだろうなァ」と大いに納得した。
「付き合ってくれる友人がいないのだな~」と言われてしまえば、反論は出来ない。反論する気もない。
思い立ったときに誰に相談する必要もなく、一人で行けるというところがいい。
① とにかく自由。思い立ったら行けばいい。誰にも気兼ねなしだ。
② 好きな曲や覚えたい曲を、何度でも歌える。ほかに誰かがいると、まさかそうは行かない。
③ 失敗しても平気。恥ずかしがる必要はない。
④ 気分次第では延長もできる。疲れたら早く切り上げてもいい。
きっと、一人カラオケの利点はまだあるはずだ。だから流行しているのだろう。
よくよく考えてみれば、80歳を過ぎたオジイサンが、ペットボトルの水を飲みながら一人カラオケの図は、豊かさを感じさせないかも知れない。コンクリートジャングルにおける老人の孤独を象徴していると言えば言えそうだ。
しかし私は孤独ではない。
居酒屋の一人酒。図書館の一人読書(もっとも、読書は一人ですね)。公園や裏道の一人ウオーキング。映画の一人鑑賞(涙が出る映画は一人に限ります)。………………
もちろん、仲間たちとのカラオケ会はとても楽しい。これはこれで代えがたいものがある。
カラオケの魅力をいろいろと言い立ててみた。もっとあるかもしれない。
私の家の近所に、そこそこ大きいカラオケ店がある。そこで観察している限り、一人カラオケはあまりいないようだ。
まだまだ「侘びしさ」を感じてしまうのだろうか。
私は仲間とのカラオケを楽しみ、一人カラオケの効用も味わいたいと思っている。