26日の閣議で、高市総務相から、昨年に実施された国勢調査の速報値が報告された。
その結果、日本の総人口は1億2711万人。前回の22年調査より97万7千人ほど減少した。
大正9年(1920年)の調査以来初めての人口減少なのだそうだ。
国際的に言えば、人口の上位20カ国のうち、減少したのは日本だけ。
危機感を感じ、国政レベルや地方レベルて対応策を講じているが、特効薬はなかなかない。
原因はいろいろあるのだろう。
われわれ世代が、子供たちや後輩たちに、結婚や子育ての苦労を見せ過ぎたのだろうか。
だから子供たちが、結婚することや出産・育児することを躊躇っているのだろうか。
現実的・経済的に、結婚・出産・育児が成り立たないのだろうか。
私の若いころ、「一人口は食えないが、二人口は食えるもの」という話を、よく聞かされていた。
つまり、「結婚すりゃァ何とかなるもんさ」ということだったと思う。
「好きな女がいたら、結婚しちゃえよ!」といった気合いだった。
一部の学者は、「男性の性に関する染色体が弱くなった」という説を言っていたが………。
もちろん、どこかの国のように、人口が多ければいいというわけではあるまい。
その上で、結婚しない若者が殖えているという実態を、どのように考えればいいのか。
やはり「経済が問題」なのだろうか。経済だけの問題なのか。
私が若かった頃、つまり中学や高校の頃、友人を「あの子」なんぞとは言わなかった。
「アイツ」とか、「カレ」と呼んでいた。時には、「あのヤロウ」なんぞと呼んでいた。
今の時代は、社会人になっても、友人を「あの子」と言っている。
質問に答え、「あの子、中学の頃は………」なんぞと答えている映像を見たりする。
なんとも幼い。「まだまだ大人になりきっていないなァ」と感じるのは、老人の考え過ぎか?
経済的な対策を考えるだけで、コトは解決するのだろうか?
男たちよ、もっとガムシャラに行け!
そのように言いたいのだが。
言うまでもないことだが、心や身体のかかわりもあり、全ての人に言ってはいない。