新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

言わなきゃよかったなァ

2017年08月25日 22時46分25秒 | 写真と俳句

 正義漢と言えば聞こえはいいが、私の場合は怒りっぽいだけのことかもしれない。

 つまり、沸点が低いのだ。

 子供の頃からの性格で、母親もかなり心配してくれたようだった。

 「怒りたくなったら、親指の爪を舐めるんだよ」、と、これは当時の母親の弁。

 腹が立ったら親指の爪を舐め、爪が乾いてからものを言えという内容だった。

 爪が乾くまでの時間を置けば、きっと冷静になるはず。

 母親の知恵だったのか、誰かの知恵だったのか?確認したことはなかった。

 せっかくの知恵だったのだが、私は一度も実行していない。だから効用は未確認。

 80歳を過ぎても爪を舐めずに怒ったり、発言をしたりしている。

 その都度、残るのは深い自己嫌悪。

 今日もまた繰り返してしまった。

 「あーあ、あんなこと、言わなきゃよかったなァ」

 こんな日に限って、畑の唐辛子が赤々と眼に飛びこんで来る。意地悪な唐辛子。

 年老いたからといって、辛い唐辛子は辛い。甘くなるはずはない。

  諍いて戻る道の辺とうがらし  ひよどり 一平

  (いさかいてもどるみちのべとうがらし)

コメント (2)
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