月見草咲くたび夢の消ゆるなり ひよどり 一平
(つきみそうさくたびゆめのきゆるなり)
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以下、俳句とは関係なしの記事です。
久しぶりに山本周五郎の「樅ノ木は残った」を読んだ。
「大衆文芸」と揶揄するムキはあるだろうが、私は愛読者だ。
すでに幾度となくも読んでいるが、その都度新しい感動を得ている。
伊達騒動に材を得たチャンバラものかもしれないが、私は読むたびに、原田甲斐の物語の上の生きざまによって、すっかり叩きのめされるのだ。
叩きのめされるために、幾度となく「樅ノ木は残った」を読むのだから、妙なことかもしれぬ。
私のようなグータラには効き目があるのだ。