新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

草枯れて

2020年01月13日 18時54分46秒 | 写真と俳句

    草枯れて対岸遠くなりにけり   ひよどり 一平

  (くさかれてたいがんとおくなりにけり)

   ・・・・・・・

 先夜、認知症診療の第一人者と言われている医師の長谷川和夫さんが、自らが認知症になってからの日常を描いたNHKのTV番組を見た。

 「認知症になることは不便だけれど不幸ではない」とは長谷川さんの言葉だとか。

 その長谷川さんが、いろいろな場面に遭遇しながら、戸惑ったり、不機嫌になったり、悩んだりの様子を見せてもらって、私も大いに感じることができた。

 老人の部類に入れば、誰も認知症は他人事ではない。

 あるシーンの中で長谷川さんが、「うーん、確実性が失われてきた」と小声で述懐していた。なるほどなァと思った。

 老化が進めば、病気か否かは別として、行動や記憶の確実性が徐々に低下して行く。「高齢者の交通事故」などもその中の一つかもしれない。

 記憶や行動の確実性を、少しでも長く維持するにはどうすればいいのだろうか。

  ・・・・・・・

 今まで近くに見えていた景色なら、いつまでも近くの景色として眺めていたい。

 

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コンドル

2020年01月13日 00時22分41秒 | 写真と俳句

   コンドルに威嚇されたる寒さかな    ひよどり 一平

  (こんどるにいかくされたるさむさかな)

    ・・・・・・・

 私は出歩くのが好きだ。

 キチンとした用事のための外出が好きなわけではない。

 何となく時間があって、急ぐべき用事がないという雰囲気のとき、さほど急用でもない用事を思い付き、「あっそうだった。あれをしなくてはいけないね」といった風の外出が好きなのだ。

 そんなときは決まってカメラを携行する。気が向けばシャッターを押そうという魂胆だ。

 行く先も、当初は浅草へ行くつもりだったものが、新宿御苑でシャッターを押していたりするのだから、変幻自在。

 「あっそうだ、あれをしなくてはいけないね」のあれを忘れていることもしばしば・・・・・。

 上のコンドルの写真は、吉祥寺へ行くつもりだったのに、実は上野動物園へ行った折のもの。

 

 

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