柿たわわ振り向く人のをらぬなり ひよどり 一平
(かきたわわふりむくひとのをらぬなり)
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この柿の実にレンズを向けているのは私だけ。
この辺りで柿の実は珍しくない。甘柿であれ渋柿であれ、誰一人振り向く人はいない。
やっぱりオレ閑人なのだろうな。
そんなことを思いながら、シャッターを切った。
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閑人かもしれないけれど、しなければならないことは結構ある。それを先送りしているだけ。
だから、閑人ではなく怠けものなのだ。
面倒なことは先送りしているのだから。