新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

どんぐり

2022年10月31日 12時01分07秒 | 写真と俳句

      跳び越えて団栗踏まず通りけり     ひよどり 一平

   (とびこえてどんぐりふまずとおりけり)

    ・・・・・・・

 団栗を踏まなかったからと言って、自慢したいわけではない。

 ほんのちょっとの気遣いをしただけのこと。

 何のために、誰に気遣ったのか?

 団栗に気遣ったのかもしれない。

    ・・・・・・・

   はからずも団栗五個と向き合へり    一平

 片方の足を下ろす段になって、落ちたばかりの団栗が眼に入った。

 「あつつ、いけねえ!」

 踏む足を少しずらして、どんぐりを跨いだ。

 団栗は、それぞれつるんとした顔で、私を見上げた。

 喜んでくれたのかどうか、私にはわからない。

     

 

 

コメント (2)
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