新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

都会の底

2017年07月25日 09時42分58秒 | 写真と俳句

 都会の夜の底には、夢や希望や恋が、ひそやかに息づいていていじらしい。

 一方では、暴力と金と邪悪が、隙を狙って蠢いていて、こいつには油断禁物。

 女の細腕で夢を叶えた例もあれば、命がけの恋が無惨に散った例も多い。

 それが都会の魅力なんだな、きっと。

  短夜や都会の底の夢語り  ひよどり 一平

 

 

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夢は正夢

2017年07月24日 22時06分31秒 | 写真と俳句

   昼寝して気付けば病消えてをり    ひよどり 一平

  (ひるねしてきづけばやまいきえており)

     たまにはこんなことがあってもいいよねェ。

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悪相の茄子

2017年07月23日 02時30分35秒 | 写真と俳句

 ピーマンは少々騒々しいが、腹の中は空っぽだから安心だ。

 胡瓜は神経質そうだが、周囲を攻撃するほどの悪意は感じられない。

 南瓜はどんな見方をしても、まるでお人好し。

 トマト?この頃小粒になり、ますます存在感が薄くなった。まったく気にしなくていい。

 その点、茄子は悪相だ。表情は暗いし、腹の底が見えないから更にまずい。

 あの形だけならまだしも、紫紺で身を飾ったから、かえってよくなかった。

 もっとも、紫紺の茄子だからこそ、糠漬けが美味いんだよねェ。

  悪相を恥じたる茄子の紫紺かな   ひよどり 一平 

  

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こんなところに

2017年07月22日 00時34分33秒 | 写真と俳句

 私は眠るのが苦手。苦手というより、好きでない。

 もちろん、寝不足の弊害は承知の上だ。だから、時間が来たら蒲団にもぐる。

 そんな私でも、何かがあって眠れないと、これはこれで大問題。

 そんな朝、よろよろ散歩に出たりする。いったい何をしているものやら……

 そのような朝に出合う月見草は、この上なく懐かしい。

   寝不足のこんなところに月見草   ひよどり 一平

  

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奔放なり

2017年07月21日 06時00分46秒 | 写真と俳句

 「梅雨明けした模様」という気象庁の発表。

 「戻り梅雨」があっても困るので、いろいろと考えたのでしょうか。

 さすがに雲は、カーブミラーからおん出て、奔放に夏を謳歌している様子。

 「自由奔放に生きたい!」と言っていた若い女性の言葉が、私の頭をよぎった。

 私の場合、「ふるさと」や「我は海の子」を、ふるえる小声でハミングするだけ。

     夏の雲ミラーを出でて奔放なり   ひよどり 一平

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