性に合う

2015-05-05 07:58:47 | Daily Life
本屋で本や雑誌を購入する時、なぜか恥ずかしくなってレジで店員さんに裏面を上にして本を渡す。
決してヤマシイ内容のモノを購入しているワケではないのだが、店員さんに『ふーん、こんな本を読んでいるんだ…』と思われているようで嫌なのだ。

『本を買う』と言う行為は、その人の趣味…ことに頭の中身、思考回路、をさらけ出す行為だと思う。
何かの参考書にしても、趣味の雑誌にしても、娯楽のための小説にしても、自分の興味のない分野の本は買わない。

『いま私は、こんなことに興味を持っています。』
レジで差し出す本には、多かれ少なかれその興味が見え隠れする…と思う。
だから、本屋で本を購入すると、レジでとっても緊張する…知らない人においらの頭の中身を覗かれている気がする。

自意識過剰なのは分かっている。
でもおいらは、だから…本屋が、図書館が、苦手だ。



電子ブックリーダーを使うようになって、今までの本嫌いがウソのように読書しているおいらがいる。
先日もその辺の不思議はブログ記事にしたのだが、今ここに来て何か分かった気がする。

今まで本を読まなかった理由、それは読書が嫌いだったわけではない。
本屋で本を買うことが、図書館で本を借りることが、どんなものを読んでいるのかを知られることが嫌だったのだ、と気付く。
おいらの思考を勘繰られるようなものがそこにあることがイヤ…つまり、そう言うことだったと気付く。

おいらの Kobo glo の内蔵メモリは 2GB …マンガではない、単純に活字の本だけなら内臓メモリだけで 1,000 冊は入る。
さらに 32GB の microSD も差してある。
1GB で 500 冊なら、32GB は単純計算で 16,000 冊、内臓メモリ分を合わせて 18,000 冊…これはこれで立派な書棚だ。
しかも人目には付かない。
さらに、購入は自宅のネットから Wi-Fi 経由でダウンロード。
購入履歴は当然残るが、本の購入で生身の人間を相手にしない。
通りたくない関所を通らなくて済む…これが気持ちを楽にさせたらしい。

電子書籍の『書棚効果』は最初から分かっていた。
でもそれは『物理的な』効果で、部屋に本が溢れなくて済むっていう意味だった。
本当の意味の書棚効果は、おいらにとって『精神的な』効果だったと気付く。

連合いに『何を読んでいるの?』と聞かれるくらいは平気。
20 年目の相方だからなぁ。

おいらは電子ブックリーダーと電子書籍に読書の楽しみを教えてもらった気がする。
それは、紙では不可能だった。

電子書籍が今後発展してくれることを切に願う。
読める本が増えることは、おいらの、おいらと同じように感じている人の希望になると思う。

今おいらは、そんなことを考えている。

ブログ村投票ボタン blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ