新しい石垣が見つかりました!
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岐阜城 山の中腹にも石垣発見
05月09日 19時21分
岐阜城のある岐阜市の金華山の中腹で巨大な石を使った石垣が見つかり、岐阜市は「織田信長が山の中腹にも重要な建物を造っていた可能性がある」としています。
新たに石垣が見つかったのは標高329メートルの金華山の北西側、標高150メートルほどの山の中腹で、岐阜市が4月にかけてこれまで調査していなかった登山道から離れた場所を調査する中で見つかりました。
石垣は3つが横に並ぶように合わせて38メートルあり、使われている石材は、大きいもので、長さ2メートル70センチ、高さ60センチと金華山で見つかったものの中で最も大きいということです。
金華山ではこれまで山頂の岐阜城付近とふもとにある織田信長の館の2か所で石垣が見つかっていますが、それ以外で見つかったのは初めてです。
岐阜市は「城下町からの眺めを重視していたとみられ、信長が権力のシンボルとして重要な建物を造っていたのではないか」としています。
標高50メートルほどの所には約50メートルにわたって大きな石が並んでいるのも見つかり、岐阜市は江戸時代の古文書にある岐阜城の最後の城主、織田秀信の別荘跡ではないかとしています。
岐阜市教育委員会社会教育課の高橋方紀さんは「想定外の大きな発見で驚いている。頂上の城と山麓の館という二元構造の概念を考え直す必要が出てきたと思う」と話しています。