岐阜市教育委員会は24日、岐阜城がある金華山上部の発掘調査を始めた。山上部の本格的調査は初めてで、調査期間は約1か月。これまで詳細が明らかではなかった、織田信長が造ったとされる岐阜城の石垣の構造解明や、新たな遺構の発見につなげたい考えだ。
発掘調査が行われるのは、岐阜城天守閣から約100メートル下った二ノ門前の登山道沿い。登山道付近にある石垣の周辺を発掘するほか、落ち葉や土などを除去して、遺構を探索する。金華山ではこれまで、山麓部や中腹の調査が行われ、金箔きんぱくの瓦や庭園の遺構などが発見されていたが、山上部の本格的な調査は行われていなかった。
山上部の石垣について、市教委社会教育課は「信長以前の城主だった斎藤氏が造った石垣は、小さい石を積み上げたもの。今回調査する石垣は、使われている石が大きいことなどから、信長が造ったと考えられる」としている。市教委は今回の調査で、安土城に移る前に造られた「信長の石垣」の構造を明らかにすることを目指している。
今回の調査は、「本物志向の観光まちづくり」を掲げる柴橋正直市長の意向で、観光客にも見られるよう公開で行われる。調査は毎週水曜~日曜日の午前9時15分~午後3時45分に行われ(雨天中止)、登山道から見学できる。
柴橋市長は24日の定例記者会見で、「市民の皆さんにも我々の財産はすばらしいと感じてほしい。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による情報の拡散にも期待している」と述べた。
また、市は金華山中腹で今年新たに発見された石垣の見学会を12月1日に実施することも明らかにした。応募の詳細などは、市ホームページで来週以降に公表する。(増実健一)
2018年10月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
読売新聞より
発掘調査が行われるのは、岐阜城天守閣から約100メートル下った二ノ門前の登山道沿い。登山道付近にある石垣の周辺を発掘するほか、落ち葉や土などを除去して、遺構を探索する。金華山ではこれまで、山麓部や中腹の調査が行われ、金箔きんぱくの瓦や庭園の遺構などが発見されていたが、山上部の本格的な調査は行われていなかった。
山上部の石垣について、市教委社会教育課は「信長以前の城主だった斎藤氏が造った石垣は、小さい石を積み上げたもの。今回調査する石垣は、使われている石が大きいことなどから、信長が造ったと考えられる」としている。市教委は今回の調査で、安土城に移る前に造られた「信長の石垣」の構造を明らかにすることを目指している。
今回の調査は、「本物志向の観光まちづくり」を掲げる柴橋正直市長の意向で、観光客にも見られるよう公開で行われる。調査は毎週水曜~日曜日の午前9時15分~午後3時45分に行われ(雨天中止)、登山道から見学できる。
柴橋市長は24日の定例記者会見で、「市民の皆さんにも我々の財産はすばらしいと感じてほしい。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による情報の拡散にも期待している」と述べた。
また、市は金華山中腹で今年新たに発見された石垣の見学会を12月1日に実施することも明らかにした。応募の詳細などは、市ホームページで来週以降に公表する。(増実健一)
2018年10月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
読売新聞より