浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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初盆という風習について

2023-06-25 20:47:06 | 日記

7月13日~16日、8月13日~16日が、一般的にお盆と言われています。初盆の読み方は、にいぼんという方と、はつぼんという方がいらっしゃいますが、どちらも読み方としては、正しいと思います。御承知の通り、亡き方が、始めて迎えるので、初盆と申します。インターネットを検索すると、おそらく、浄土真宗では、初盆は勤めないというワードが出てきたりしますが、法徳寺では、普通に、勤めております。もしかしたら、お盆は勤めないという浄土真宗のご住職もいらっしゃるかもしれません。よく、この時期になると、「初盆は勤めないといけないでしょうか?」とご質問を受けます。私は、「強制では、もちろん、ございませんが、勤めてあげられるなら、是非、勤めて欲しいです」とお答えしております。ただ、他宗とは、初盆を勤める意味が違うことはご説明いたします。一般的に、お盆は、亡き方がこの世にお戻りになり、お盆が終わると、お帰りになる期間です。迎え火・送り火を焚き、ご仏壇は、お盆独特の飾り方をします。お盆の季節になると、家の門に、お線香を焚く香炉のようなものを、置かれている地区がありますが、これが、送り火・迎え火のための道具です。他にも、有名なのは、ナスやキュウリを、動物のようにかたどり、亡き方をお乗せするためのお飾りです。また、提灯は、亡き方が、迷わず帰れるようにする目印になります。他にも、インターネットで、お盆の飾り方、迎え方で検索すれば、無数に出てきます。私は、法徳寺は、浄土真宗なので、送り火・迎え火、お盆の独特なお飾りしなくても大丈夫ですとお話をします。なぜなら、お盆にだけ亡き方は、お戻りになるという教えではないからです。毎日が、お盆のようなものなのです。ですから、お盆にだけ特別にお飾りする必要はありません。でも、私は、浄土真宗でも、迎え火・送り火を焚いたり、お盆のお飾りをしてはいけないということはないと思います。お盆だから、大切な方が帰ってきてくれるから、特別にお迎えしたいと思うのは自然なことです。やりたい方は、やれば良いし、やらなきゃいけないこともございません。ですから、法徳寺は、6月~8月の間は、すべて、お盆期間だと考えております。その間、いつ、勤めても良いのですし、勤めなくても良いのです。法徳寺は、葬儀社さんから、葬儀のご依頼を良くお受けするため、昔、仏壇仏具担当の方から、浄土真宗は、提灯もいらないとか、お盆のお飾りはしないなどと住職から言われると、提灯が売れなくなるから、言わないで下さいと釘を刺されました。これは、昔の話ですが、葬儀社さんとのつながりも大切なので、それから、質問されればお答えしますが、あえて、お寺からは、何も言わないことにしました。こちらとしては、紹介してもらっている弱い立場なので、商売の邪魔をしては、いけないと思いました。でも、最近は、お坊さんに聞くよりも、インターネットで調べる方が楽なので、あまり、質問もされなくなりました。でも、ご承知の通り、インターネットで検索すると、何が正しいのかわからなくなります。でも、それで良いのです、だって、今、仏壇がないお宅なんて、普通です。マンションで迎え火送り火なんてしたら、大変な事になります。皆さんが、お好きなように、初盆を迎えてあげて下さい。亡き方は、阿弥陀如来の救いにより必ずお浄土にまいられています。そして、いつでも、皆様の元にお帰り下さっています。初盆をするしないが、亡き方が、成仏するしないは関係ございません。私は、古来より日本に伝わる、お盆には、ご先祖様が帰ってきてくださるという風習は、とても、好きです。浄土真宗は、いつでも、帰ってきてくださるという教えですが、それでも、お盆の時期は、何か、特別な思いが致します。


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