浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

電話鳴らない

2024-02-13 19:52:00 | お知らせ
今日は、朝から電話が全く鳴りません。電話が壊れているのではないかと確認までしてしまいました。お寺が暇ということは、とても良いことでございます。暇だったので、インスタにあげる動画まで撮ってしまいました。天気が荒れる日、こんな時には、誰からも電話がこないだろうと思うと、朝からひっきりなしに、電話が鳴ったりします。人間の気分というのは、お天気にも、だいぶ左右されます。天気の良い日は、やはり気分も良くなります。どんより曇っていたり、雨や雪が降ると、気分が落ち、未来への不安や過去への後悔が増えるような気がいたします。そんな時、お寺にも電話が多いのです。将来、誰もお墓を見てくれないのではないか、自分が死んだ時、どのような葬儀をしたらいいのか?もしくは葬儀はしなくても大丈夫か?戒名はつけなければいけないのでしょうか?どんどん不安が増えてくるのでございます。しかし、次の日に、晴れたりすると、すっかり、その不安はどこかへ消えてしまい、過去の後悔もなくなってしまうのです。いかに、私たちが、人生を気分に左右されているのかわかります。毎日を気分良く、生きることの大切さが分かります。景気、病気、気分、人気、気のつく漢字は本当に多いですね。それだけ大切なんだと思います。私は、長年、僧侶を勤めているので、お経は、そらんじて称えることができます。ですから、お経を称えながら、未来の心配をしたり、次のことを考えたり、過去の失敗を後悔したり、いろんなことを、考えてしまいます。しかし、それでは全くダメなのです。昔、修行中に(浄土真宗では修行とは言いませんけれども)正座が辛くて、辛くて、そんな時、同じ班の仲間の1人が言っていました。1つだけ正座の辛さを逃れる方法があるよ。「お経の一字一句に集中するしかない、足の痛さだけ考えたら、ますます辛くなるだけ、お経の一字一句を仏様から、私たちへのメッセージだと思って、称えるしかない」と言われたことがあります。私も試したのですが、やっぱり痛くて痛くてそれしか考えられませんでした。今の時代は、ほとんど正座をする機会がなくなりました。お寺も僧侶の席も、お参りの方の席もみんな椅子に変わってしまいました。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする