今の時代、死ぬことよりも、どう生きるかの方が、皆さん関心が高いのです。医療も進み、長生きが当たり前の時代になり、以前であれば、もうとっくにこの世にはいない年齢なっても、まだまだ生きていかねばならなくなり、それは、とても、ありがたいことですが、経験したことがないので、みんな、どう生きればいいのか、わからないのではないかと思います。そもそも良いお手本が周りにいらっしゃらないのです。昨日の続きでございますが、浄土真宗では、生き方を問わないということでございます。しかしながら、阿弥陀如来のお心を、私たちがお聞かせいただくと、私の人生が、阿弥陀如来のお心にそった生き方になっていくのでございます。阿弥陀如来から、人生の生き方を学ぶといっても良いかもしれません。人生は、よく選択の連続だと言われます。その時、阿弥陀如来なら、どうなさるかなぁと私の人生の選択に、阿弥陀如来に加わっていただくのでございます。これは、とても良い方法です。例えば、生きていれば、腹が立つことがあります。その時、私は、どのように考えるかと言えば、何度考えても、相手が悪いと考えるのです。どう考えても、相手が悪いと思っても、こちらが頭を下げれば、全て丸くおさまることが、人生たくさんあります。阿弥陀如来は、憎んでも憎んでも、それでも足らない者であっても、見捨てることができないのであります。ですが、謝るのは、言うのは簡単ですが、大変難しいことです。特に、ご家族に対して、謝るのは、世の中で1番難しい。他人ならまだいい。しかし、臨終の時に、もっと家族と喧嘩しておけばよかった、などと思う人がいるでしょうか。
最後に、私は、みんなと仲良くしましょうと言っている訳ではありません。私は、阿弥陀如来のお心にはなれません。仲良くできない方とは、仲良くできません。無理に仲良くしようとしても無駄です。八方美人は、疲れます😓。お寺が好きな人もいれば、大嫌いな人もいます。それは仕方がありません。友達も、たくさんいればいいというものではありません。たった1人でも親友と呼べる方がいる方は幸せです。家族も失ってみて、初めて、ありがたみがわかるのです。しかし、その時にはもう手遅れです。
