浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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誕の意味にビックリ

2024-02-23 20:20:00 | お知らせ
誕生日の「誕」という字は、嘘偽りという意味だと聞いて、私はびっくりした思い出があります。言葉を延ばすと言う語源から、きているようであります。誕生日とは、嘘偽りの世界に生まれたという意味になり、おめでたい意味では無いのであります。そんなことを言うと、天皇誕生日に失礼かとは思いますが、言葉の意味からすると、そうなります。この娑婆世界の言葉は、嘘偽りばかりです。ただ1つ真実の言葉は、仏様の言葉、真言であります。それが浄土真宗では、南無阿弥陀仏であります。私たちが、日常用いている言葉には、真実はありません。言葉は心から出ていると思いますが、言葉と心が一致しているとは、限らないのであります。もし、皆さんが周りの人や友人から、「最近、私、老けたかしら?」と言われたらどうなさいますか。心では、確かにそうねと思っていても、言葉では、「いえいえそんなことないと思うよ」と言うのではないでしょうか。きっと、私はそう言います。相手は、そう言って欲しいと思うからであります。お店の店員さんも、たとえお客様にこの服が似合わなかったとしても、お客様が気に入っていれば、「お似合いですね」と言う時があるのではないでしょうか。私も少し元気がない方や落ち込んでいる人であっても、「顔色もとてもいいしお元気そうですよ」とお声掛けすることもあります。そうすると、不思議にその方も、「あらそうかしら」じゃあ頑張らなきゃと、そんなお言葉を言われます。言葉と言うのは、人間にとって大事であり、たとえ、そこに真実は、なくても良いのだなと思います。しかし、この世でたった1つ、言葉と心が完全に一致している真実なる言葉が、南無阿弥陀仏です。今が臨終でも、私たちは救われます。なぜなら、私に、南無阿弥陀仏が届いているからであります。南無阿弥陀仏は阿弥陀如来様そのものであります。阿弥陀如来は言葉の仏様となられたのです。なぜなら、人間にとって言葉は最も大事なものであるからであります。
なぜ誕生日にはケーキを食べるのでしょうか?




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