浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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退屈という病

2024-03-03 20:25:00 | お知らせ

先日読んだ本に紹介されていたのでありますが、人間にとって、最大の敵とは何か?その問いに対して退屈と答えた方がいらっしゃるそうです。私も自分自身のことを考えてみると、忙しいよりも、むしろ退屈の方が苦しみかもしれないと思います。しかし、人間は無い物ねだりであります。忙しい人は、退屈な人を羨ましいと思い、退屈な人は忙しい人を羨ましいと思うものです。忙しすぎてもダメだし、退屈すぎてもダメです。ちょうど良いバランスで過ごせたら、1番健康的だと思いますが、なかなかそうはいかないようであります。私は、仕事をしていて、1番嬉しいのは、感謝されることであります。誰かのお役に立てた、喜んでいただけた、そして、お金をいただけたら、最高の幸せであります。日本人は特に、誠実で働き者の方が多いと思います。ですから、誰かの役に立ちたい、誰かに喜んでほしい思う方がいらっしゃると思います。日本人にとって、のんびりや退屈と言うのは、苦しみなのかもしれません。心身ともに、健康で過ごすのは、一人暮らしが1番だと言う意見があるそうです。その理由は何でも、自分でやらなけば、生きていけないからです、常に頭を働かせ、毎回の食事の献立を考えて、買い物に行き、体を動かさなければ生きていけないからであります。今はスマホを見ると、料理のレシピがたくさん出てきます。それを活用されている方も多いと思います。今は、退屈な時間があればスマホをいじって過ごしている方が多いと思います。私も少しでも、暇があればスマホをいじってしまいます。人生とは死ぬまでの暇つぶしと言う言葉があるそうですが、暇だからと言って、スマホばっかりいじっていても、いつか飽きて退屈な時間となってしまいます。やはり散歩に行ったり、人と会ったり勉強したり、本を読んだり、限りある大切な時間を、過ごしたいものであります。親鸞聖人は、鎌倉時代では考えられない。90歳という長寿でした。そして、80歳を過ぎてもなお、たくさんの著書を残されているのです。親鸞聖人には、生涯、退屈な時間というものはなかったと思います。阿弥陀如来の救いを1人でも多くの方に伝えたい。そして、晩年に義絶されたと言われる、長男 善鸞さまを救いたいという願いがあったのではないかと言われております。



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