浄土真宗の救いは、ただ今の救いであります。死んでから、極楽浄土という良い世界に生まれ変わる救いではなく、この現世において、必ず、お浄土に参らせていただける身にさせていただくのであります。それは、いつかと言えば、今であります。南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏が言葉の仏となって、私にいたり届き、必ず救うと呼びかけてくださるお言葉であります。その言葉に、出会った者は、往生する人生であります。往生とは、浄土へ向かい生まれる人生です。もし、皆さん周りの人に、あなたはどこへ向かって生きているのですか?と聞いたら、きっと嫌な顔すると思います。なぜなら、その問題に蓋をして生きているのです。誤魔化しているのであります。考えたくないし、他人事にしておきたいのであります。その蓋を開けるということは、勇気がなく、自分から開けられないのです。しかし、阿弥陀如来は、既に我に任せようと呼んでくださるのです。私の死の問題は、即解決であります。蓋をすることも、誤魔化ことも必要ないのであります。それを阿弥陀仏に任せると言うのであります。死の問題を解決しても、私は、いつまでも、死にたくないのです。それは、煩悩があるから仕方がないのです。しかし、死にたくないままで死んでいけるのであります。それは、誠に、ありがたいことです。もうすぐ、お彼岸が終わります。どうか皆様、一刻も早く、阿弥陀仏の救いに出会っていただきたいと思います。明日はお彼岸法要です。
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