ゆめ未来     

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今週の読書! 土の中の子供

2015年03月21日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この1冊。

土の中の子供  2015.3.21

 中村文則さんの作品は、『去年の冬、きみと別れ』と2014年4月に『掏摸』(2010年大江健三郎賞)を読みました。
今度は、『教団X』を読もうと思っていますが、その前に、次の本を読んで中村さんの作品の傾向を理解したいと思いました。

  『遮光』 2004年/野間文芸新人賞
  『土の中の子供』 2005年/芥川賞

先週読んだ『遮光』は、ぼくにとっては、大変、後味の悪い物語でした。

今回読んだ『土の中の子供』も、同じように夢のない物語でした。

主人公が、彼の血を吸った「コップに閉じ込めた蚊」をメタメタにして潰す場面(何度も、腕が痛くなるまで叩き続け....は粉末のように砕け)があるが、中村さんは、殺した蚊を「」と表現していた。
これに、違和感を感じた。
「カ-Wikipedia」で調べてみた。

 メスは卵を発達させるために必要な、タンパク質を得るために吸血する。
 オスはメスと違い、血を吸うことはない。
 またオオカ亜科の場合、メスであっても吸血を行わない。


文庫『土の中の子供』には、短編『蜘蛛の声』も含まれています。

    『 土の中の子供/中村文則/新潮文庫 』

 ついでに、もうひとつ。

 朝日新聞 2015.3.16
 「マッサン」にシシ鍋 あれっ

 熊さんの義弟進さんが「イノシシの肉だ。精をつけて早く元気になれ」と差し出す。.....
 だが、北海道に野生のイノシシはいないというのが定説。......
酪農学園大学(北海道江別市)の佐藤喜和教授(野生動物生態学)。
「道内にイノシシは自然分布しておらず、当時、余市でイノシシの生肉が手に入るとは考えにくいですね」......


コメント
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