今週は、この2冊。
■『ノア・P・シングルトンの告白/エリザベス・L・シルヴァー』 2015.3.7
友達同士。でもおぼえといて、友情は、夫ひとりではおさまらない女の結婚と同義語だってこと。
エリザベス・L・シルヴァーの『ノア・P・シングルトンの告白』を読みました。
このミステリー、決しておもしろくないわけではないのですが、ぼくにとっては、リズムに乗りにくく、読むのに大変時間がかかる文章でした。
生きているとすごく大事なことを言わなくてはならない瞬間がある。だれかに結婚を申しこまれたとき。雇用主から雇いたいと言われたとき。テレビに出演したとき。くそったれ証言台に立って自分の人生を守るとき。天国の門に着いたとき.........ちくっと刺さる見事な反論、あるいはハムレットも顔色なしの胸をしぼるせりふを吐くことができる。
『 ノア・P・シングルトンの告白/エリザベス・L・シルヴァー/宇佐川晶子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫 』
■『ウイスキーと私/竹鶴政孝』 2015.3.7
楽しみはできるだけ長く------それが人生を幸せにする方法であるといえよう。
『 私の履歴書/経済人11/竹鶴政孝 』につづいて、竹鶴政孝に関する2冊目の本を読みました。
本書は、昭和四十七年二月にニッカウヰスキー株式会社が発行した単行本『ウイスキーと私』(非売品)を改訂復刻し、新たに巻末寄稿を加えたものである。
奥付:2014年8月30日 第1刷発行
『私の履歴書』を読めば、竹鶴政孝に関することは、大概のことは分かりますが、本書を読むことでもう少し、詳しく分かりました。
また、巻末寄稿は、読むとなかなかおもしろいです。
谷村新司さんの「昴」を作ったときの話などを、ぼくは興味深く読みました。
マッサンは、物語ですから、これらの本を読むと事実と微妙に違うように感じます。
マッサンは、竹鶴政孝の自伝というよりもぼくには、家族の物語と思われます。
平和な楽園であったヨイチコタンのアイヌは、長い苦難の歴史のなかをこうして自滅していったのである。
ニシンは幻のようにきえ去ったがリンゴは品種もふえ、余市の秋を今でもあざやかに彩り続けている。
漁師たちはニシン御殿の見張り台に立って、くる日もくる日も海を見つづけたのである。その期待と不安が多くの転落のドラマを生んだが、ニシンは遂に"幻の魚"となったのである。
戦争は拡大から次第に絶望的局面に進んで、町からも多くの戦死者を出した。原酒は、悲劇の歴史のなかを静かに生き続けたといえよう。
危険な密造酒・カストリやバクダンがあとを絶たずメチル・アルコールで盲目になる人が出るなど不安な時代であった。
『 ウイスキーと私/竹鶴政孝/NHK出版 』
■『ノア・P・シングルトンの告白/エリザベス・L・シルヴァー』 2015.3.7
友達同士。でもおぼえといて、友情は、夫ひとりではおさまらない女の結婚と同義語だってこと。
エリザベス・L・シルヴァーの『ノア・P・シングルトンの告白』を読みました。
このミステリー、決しておもしろくないわけではないのですが、ぼくにとっては、リズムに乗りにくく、読むのに大変時間がかかる文章でした。
生きているとすごく大事なことを言わなくてはならない瞬間がある。だれかに結婚を申しこまれたとき。雇用主から雇いたいと言われたとき。テレビに出演したとき。くそったれ証言台に立って自分の人生を守るとき。天国の門に着いたとき.........ちくっと刺さる見事な反論、あるいはハムレットも顔色なしの胸をしぼるせりふを吐くことができる。
『 ノア・P・シングルトンの告白/エリザベス・L・シルヴァー/宇佐川晶子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫 』
■『ウイスキーと私/竹鶴政孝』 2015.3.7
楽しみはできるだけ長く------それが人生を幸せにする方法であるといえよう。
『 私の履歴書/経済人11/竹鶴政孝 』につづいて、竹鶴政孝に関する2冊目の本を読みました。
本書は、昭和四十七年二月にニッカウヰスキー株式会社が発行した単行本『ウイスキーと私』(非売品)を改訂復刻し、新たに巻末寄稿を加えたものである。
奥付:2014年8月30日 第1刷発行
『私の履歴書』を読めば、竹鶴政孝に関することは、大概のことは分かりますが、本書を読むことでもう少し、詳しく分かりました。
また、巻末寄稿は、読むとなかなかおもしろいです。
谷村新司さんの「昴」を作ったときの話などを、ぼくは興味深く読みました。
マッサンは、物語ですから、これらの本を読むと事実と微妙に違うように感じます。
マッサンは、竹鶴政孝の自伝というよりもぼくには、家族の物語と思われます。
平和な楽園であったヨイチコタンのアイヌは、長い苦難の歴史のなかをこうして自滅していったのである。
ニシンは幻のようにきえ去ったがリンゴは品種もふえ、余市の秋を今でもあざやかに彩り続けている。
漁師たちはニシン御殿の見張り台に立って、くる日もくる日も海を見つづけたのである。その期待と不安が多くの転落のドラマを生んだが、ニシンは遂に"幻の魚"となったのである。
戦争は拡大から次第に絶望的局面に進んで、町からも多くの戦死者を出した。原酒は、悲劇の歴史のなかを静かに生き続けたといえよう。
危険な密造酒・カストリやバクダンがあとを絶たずメチル・アルコールで盲目になる人が出るなど不安な時代であった。
『 ウイスキーと私/竹鶴政孝/NHK出版 』