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彼と彼女の衝撃の瞬間/アリス・フィーニー

2023年02月06日 | もう一冊読んでみた
彼と彼女の衝撃の瞬間 2023.2.6

このミステリーがすごい! 2023年版
海外編8位 彼は彼女の顔が見えない/アリス・フィーニー
      /越智睦訳/創元推理文庫


「彼は彼女の顔が見えない」が面白かった。
それで、もう一冊『 彼と彼女の衝撃の瞬間 』を読みました。

「彼と彼女の衝撃の瞬間」は、「彼は彼女の顔が見えない」とは違った面白さでした。
連続殺人の物語です。

ぼくには、「彼=ジャック・ハーパー警部」が何とも好きになれない人物だった。



 一目惚れではなかった。
 それは今だから言える。けれど結局は、こんなにも他人を愛せるのかというくらい愛した。自分よりはるかに大事な存在だった。


 人間の成功の秘訣は、いかに適応できるかではないかと。世の中はつねに変わりつづけるもので、わたしはその流れについていくため、しきりに自分のイメージをつくりかえてきた。見た目を変え、生活を変え……声まで変える術を身につけてきた。

 人生の疑問の多くは、忍耐力が解決してくれる。

 人は、失ってはじめて本物の愛がどういうものか知る。

 人それぞれちがうとは思うが、人間には、今まで大事だと思ってきたものがすべてそうではなかったと気づく瞬間がある。

 わたしたちがつくる心の壁は、他人を外に締め出しておくと同時に、ほんとうの自分を中に閉じ込めるために存在する。わたしは自分の壁をより強固にしている。復讐というレンガをひとつずつ置いて。
 わたしたちはみんな、世界のほかの人に見せている姿の陰に隠れている。


 若さには、人生に無限の道があると信じ込ませる力がある。年を取ると道はひとつしかないと思えてくるのとは対照的だ。

 選択肢というものはつねにある。
 その選択がまずかっただけのことだ。


 人生の目的は、まえに進みつづけること。決して振り返ってはいけない。そんなことをすれば、途方に暮れるだけだ。

 多くを失ってみないと、気づかないものだ……自分がどれほど恵まれていたか。

  『 彼と彼女の衝撃の瞬間/アリス・フィーニー/越智睦訳/創元推理文庫 』



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