今週は、この2冊。
■神の子(下)/薬丸岳』 2015.6.27
今週は、いよいよ薬丸さんの『神の子(下)』です。
下巻も大凡の予想は出来きました、しかし、これといった方向性のある興味引かれる展開はなかったような気がします。
町田よりも雨宮一馬の人物像に生き生きとした魅力を感じます。
「幸せになれって......おまえが幸せにならなきゃ大切な人を決して幸せにはできないと、町田は言いました。それに、幸せにならなければ、自分が犯してしまった罪の痛みを本当の意味で感じることはできないだろうとも」
力のある者を育成しなければこの理不尽な社会を変えることことはできないと。自分は親も住む家も金も何も持っていなかったが、唯一神から授かった能力によって、人を救う立場になることができた。
「信頼し合える仲間を持て。そういう存在がいれば、どんな苦境に立たされたとしても、いつか這い上がれる。おれはそう信じている」
『神の子(下)』は、簡単に要約すれば、こんなことが言いたかったのか、と思いました。
『 神の子(下)/薬丸岳/光文社 』
■親指Pの修業時代(上・下)/松浦理英子 2015.6.27
松浦理英子さんの『親指Pの修業時代(上・下)』を読みました。
面白いし、彼女のユーモアのセンスがぼくは、好きだから楽しみましたが、それにしても上下本合わせてp678には、もういいか、という気もしました。
こんな感じで、長丁場、このセンスも嫌いでないので、何とか読みとおせます。
「きみは親指ペニスを愉しむ時、どんなことを想像するの?」
「何も。」
「何も? ただこするだけ? 何も想像せず、何も見ず、何も読まないの?」
「そうよ。」
「どうしてかな。まだそこまで成長していないのかな。」
「成長すると何か想像しながらやるようになるの?」
「うん。今度やってみてごらん。いちだんと気持ちよくなるよ。」
「でも、想像なんかしながらやると、癖がついて変態になりそうな気がするわ。」
「ならないよ、変な想像さえしなければ。」
結構、厳しいことも口にするのです。
何かを選べば何かを捨てなければならなくなる。
選ぶということは自分を追い詰めることだ。なぜこんな恐ろしい行為を始めたのだろう。
「人の人生に口を出すなら、自分の人生を犠牲にする覚悟でやれ。」
こんな方、よく目にしますよね。
チサトは私を呑んでかかろうとしている。あきらかに自分に非があって立場が弱くても、態度の大きさと勢いと巧妙な論点のはぐらかしで、逆に相手を責めるのがチサト流の切り抜けかただ。
『 親指Pの修業時代(上・下)/松浦理英子/河出文庫 』
■神の子(下)/薬丸岳』 2015.6.27
今週は、いよいよ薬丸さんの『神の子(下)』です。
下巻も大凡の予想は出来きました、しかし、これといった方向性のある興味引かれる展開はなかったような気がします。
町田よりも雨宮一馬の人物像に生き生きとした魅力を感じます。
「幸せになれって......おまえが幸せにならなきゃ大切な人を決して幸せにはできないと、町田は言いました。それに、幸せにならなければ、自分が犯してしまった罪の痛みを本当の意味で感じることはできないだろうとも」
力のある者を育成しなければこの理不尽な社会を変えることことはできないと。自分は親も住む家も金も何も持っていなかったが、唯一神から授かった能力によって、人を救う立場になることができた。
「信頼し合える仲間を持て。そういう存在がいれば、どんな苦境に立たされたとしても、いつか這い上がれる。おれはそう信じている」
『神の子(下)』は、簡単に要約すれば、こんなことが言いたかったのか、と思いました。
『 神の子(下)/薬丸岳/光文社 』

■親指Pの修業時代(上・下)/松浦理英子 2015.6.27
松浦理英子さんの『親指Pの修業時代(上・下)』を読みました。
面白いし、彼女のユーモアのセンスがぼくは、好きだから楽しみましたが、それにしても上下本合わせてp678には、もういいか、という気もしました。
こんな感じで、長丁場、このセンスも嫌いでないので、何とか読みとおせます。
「きみは親指ペニスを愉しむ時、どんなことを想像するの?」
「何も。」
「何も? ただこするだけ? 何も想像せず、何も見ず、何も読まないの?」
「そうよ。」
「どうしてかな。まだそこまで成長していないのかな。」
「成長すると何か想像しながらやるようになるの?」
「うん。今度やってみてごらん。いちだんと気持ちよくなるよ。」
「でも、想像なんかしながらやると、癖がついて変態になりそうな気がするわ。」
「ならないよ、変な想像さえしなければ。」
結構、厳しいことも口にするのです。
何かを選べば何かを捨てなければならなくなる。
選ぶということは自分を追い詰めることだ。なぜこんな恐ろしい行為を始めたのだろう。
「人の人生に口を出すなら、自分の人生を犠牲にする覚悟でやれ。」
こんな方、よく目にしますよね。
チサトは私を呑んでかかろうとしている。あきらかに自分に非があって立場が弱くても、態度の大きさと勢いと巧妙な論点のはぐらかしで、逆に相手を責めるのがチサト流の切り抜けかただ。
『 親指Pの修業時代(上・下)/松浦理英子/河出文庫 』
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