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日経平均、国内の決算発表は10日がピーク結果次第か

2023年11月12日 | 捕らぬ狸の経済



  11月10日
  日経平均 3万2568.11円(78.35円安)
  TOPIX 2336.72(1.60ポイント高)
  長期金利(新発10年国債) 0.850%(+0.015)
  1ドル= 151.38 - 151.39円(0.48円安)


11月6日 3万2708円  20億4476万株 5兆1756億円
11月7日 3万2271円  15億9280万株 3兆9299億円
11月8日 3万2166円  22億1730万株 4兆8165億円
11月9日 3万2646円  16億7837万株 4兆0443億円
11月10日 3万2568円  16億3842万株 4兆1106億円

株探ニュース 2023.11.11
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今週の【早わかり株式市況】続伸、米金利低下を背景に半導体関連が牽引

今週の相場ポイント
1.日経平均は2週続伸、前週の大幅高に続き
2.月曜に日経平均700円超高、上げ幅今年最大
3.米雇用統計受け懸念後退、ハイテク株に買い
4.東京市場も堅調地合いに、半導体株が相場牽引
5.週末パウエル氏タカ派発言で一転ハイテク売り

週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比618円(1.9%)高の3万2568円と、2週連続で上昇した。

今週は前週の大幅高の流れを引き継ぎ、概ね堅調な地合いだった。
米国で金利低下を背景にハイテク株が買われるなか、東京市場では半導体関連株が全体相場を牽引。
一方、個別では決算で明暗が分かれる動きが目立った。


週明け6日(月)の東京株式市場は大きく買い優勢でスタート。
日経平均は前営業日比758円高と今年最大の上げ幅を記録した。
前週末の米国株市場では注目された米10月雇用統計が市場コンセンサスを下回る内容となり、金融引き締め長期化懸念が後退しハイテク株中心に広範囲に買われた。
東京市場でも半導体関連株などが牽引する形で全体指数を押し上げた。

7日(火)は急反落。
前日まで急速に相場水準を切り上げてきただけに、足もとその反動が表面化した。
取引時間中は軟調なアジア株や米株価指数先物を横目に押し目に買い向かう動きはまばらだった。

8日(水)も下落。
米株高を受け朝方は買いが先行したものの、その後に値を消す展開となった。
個別株は決算によって明暗を分けたが、決算悪で過剰に売り込まれる銘柄が相次ぎ市場のセンチメントを悪化させた。

9日(木)の日経平均は切り返した。
米長期金利の急低下を背景とした前日の米ハイテク株高の流れを引き継いだ。
オプションSQ算出を翌日に控えるなか、後場に入ると先物主導で大口買いが流入し上げ足を加速、オプションの権利行使価格を意識した投機的な売り買いが活発化した。

10日(金)は反落。
前日の米株市場ではパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派発言が警戒され、米長期金利が上昇し一転ハイテク株が売られた。
これを受けた東京市場も軟調にスタートしたが、売り一巡後は下げ渋る動きをみせた。


来週のポイント
来週は14日に発表される米国10月の消費者物価指数(CPI)に注目が集まりそうだ。
この結果次第では利上げ打ち止め観測が強まり、株式市場に追い風が吹くかもしれない。
国内の決算発表は10日がピークとなったが、まだ800社超の発表を残している。
決算を材料にした売買が活発になるだろう。


重要イベントとしては、国内では15日朝に発表される7-9月期GDP、16日朝に発表される9月機械受注が注目される。
海外では前述した14日発表の米国10月CPIのほか、15日に発表される中国10月の鉱工業生産と小売売上高および1-10月固定資産投資、米国10月小売売上高、16日発表の米国10月鉱工業生産、17日に発表される米国10月住宅着工件数に注視が必要だろう。


日々の動き(11月6日~11月10日)

11月6日(月) 4日続伸、米株高を受け今年最大の上げ幅
       日経平均 32708.48( +758.59) 売買高20億4476万株 売買代金5兆1756億円


11月7日(火) 5日ぶり反落、大幅高の反動で利益確定売りが優勢
       日経平均 32271.82( -436.66) 売買高15億9280万株 売買代金3兆9299億円


11月8日(水) 続落、朝高も銀行株を中心に売り優勢
       日経平均 32166.48( -105.34) 売買高22億1730万株 売買代金4兆8165億円


11月9日(木) 急反発、米ハイテク株高や円安で買い優勢
       日経平均 32646.46( +479.98) 売買高16億7837万株 売買代金4兆0443億円


11月10日(金) 反落、米株安受け一時急落も後半下げ渋る
       日経平均 32568.11( -78.35) 売買高16億3842万株 売買代金4兆1106億円


セクター・トレンド
(1)全33業種中、21業種が上昇
(2)上昇率トップは任天堂などその他製品
(3)東エレクなど電機、三菱重など機械、マツダなど自動車といった輸出株が買われた
(4)内需株はまちまち。ファストリなど小売、菱地所など不動産、JTなど食料品が堅調も、
  JR東日本など陸運、上組など倉庫・運輸、大成建など建設は売られた
(5)金融株は三菱UFJなど銀行が大幅安、第一生命HDなど保険も安いが日本取引所などその他金融は高い
(6)下落率トップは王子HDなどパルプ・紙


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) 半導体
2(2) 地方銀行
3(4) 人工知能 切れ味抜群の“諸刃の剣”をどう扱うか
4(5) 半導体製造装置
5(8) 円高メリット
※カッコは前週の順位

  株探ニュース(minkabu PRESS)



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