閉伊川では,岩手県内では唯一,河川漁業協同組合が自ら運営するヤマメ養殖場において地元小学生ととともに採苗を行い,春にヤマメを地元小学生とともに放流を行なっている。長年の漁業協同組合の努力により,毎年500本以上が捕獲されているという(文献:水口憲哉著「桜鱒の棲む川」)。三陸沿岸河川の中で最も多いようだ。
この日(5月6日),私は閉伊川で釣りをした。幸運にも,サクラマスに出会うことができた。あまり大きな個体ではないが,釣り人にとっては春を告げる待望の魚である。
サクラマスは,河川上流域で生まれ,1.5年ほど河川で生活したあと,春に海へ出,1年後の春に50cmの大きさになって再び産卵場へ戻ってくると言われる。遡上は春であるが,産卵は秋である。春から秋まではこの大きな体で半年間も河川で生活する。半年間の間に,卵を大きくして産卵に備えなくてはいけない。しかし,河川は海洋ほど餌は豊富ではない。そのため,春先に遡上するサクラマスは,よく肥えている。
写真のサクラマスは,おそらく長年の種苗生産努力によって,また好適な産卵環境によって,あるいは釣り人や住民の河川環境維持の取り組みによって,また恵まれた海洋環境によって,育まれた生命(いのち)である。
何とも愛(いと)おしい魚ではないか。閉伊川の恵みに感謝である。
この日(5月6日),私は閉伊川で釣りをした。幸運にも,サクラマスに出会うことができた。あまり大きな個体ではないが,釣り人にとっては春を告げる待望の魚である。
サクラマスは,河川上流域で生まれ,1.5年ほど河川で生活したあと,春に海へ出,1年後の春に50cmの大きさになって再び産卵場へ戻ってくると言われる。遡上は春であるが,産卵は秋である。春から秋まではこの大きな体で半年間も河川で生活する。半年間の間に,卵を大きくして産卵に備えなくてはいけない。しかし,河川は海洋ほど餌は豊富ではない。そのため,春先に遡上するサクラマスは,よく肥えている。
写真のサクラマスは,おそらく長年の種苗生産努力によって,また好適な産卵環境によって,あるいは釣り人や住民の河川環境維持の取り組みによって,また恵まれた海洋環境によって,育まれた生命(いのち)である。
何とも愛(いと)おしい魚ではないか。閉伊川の恵みに感謝である。